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生まれ
 1948年(昭和23年)
 ベビーブームの真っただ中
生活エリア  
 大阪 奈良 京都
趣味等
 本を読む事、
 音楽を聴く事
 (クラシック,ジャズ,中島みゆき)、
 山歩き、テニス、バイク、等






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  039 2022/04/01


  “ 独裁は一日してならず ”


 新聞のエッセイに掲載されていた言葉、どこかで聞いたことがあると思ったら、“ローマは一日にして成らず”をアレンジしたのだ。ローマは700年ほどかけてできた事から、言われていることわざである。

 ロシアの今の体制は元スパイのプーチンが秘密警察と情報操作を使い作り上げたもの。プーチンに協力する旧ソ連の権力者達が現在の彼を独裁者にした。ロシアだけでなく北朝鮮、中国等の国も同様に、秘密警察と情報操作で独裁国家を形成している。















 問題のウクライナ侵攻もクリミア半島占領から、数年かけて準備してきたものだ。昨年からロシア軍は訓練と言いながらウクライナ国境に軍を配備してきた。それらの衛星写真公開されている。その情報はウクライナに伝えられているから、ウクライナはクリミア半島占領されてからNATO加盟を希望してきたと考えられる。しかし、NATO側はNATO加盟を認めると、ロシアと戦争になるのを恐れてウクライナのNATO加盟は認めてこなかった。この加入認めなかったことの躊躇が、今回の軍事進攻をさせたとも考えられる。核攻撃もあるとPは脅しているが、状況によれば核使用も起こるか可能性もある。

 歴史を見ると、ロシアはロシア革命で絶対権力者ツアーが倒れ、ソビエトが出来たが、それも欧米のグローバルリズムに負け崩壊。その欧米も中心の米国が混迷をしている。その間隙を中国が台頭、その中国も現代ロシアと同じように共産党独裁。

 そしてプーチンはユーラシア主義、9世紀ごろ成立した国家キエフ・ルーシ(ロシア、ベラルーシ、ウクライナ)を文化の祖としてのナショナリズムを利用、昨年発表した論文“ロシア人とウクライナ人の歴史の一体性”を主張し、ロシア、ベラルーシ、ウクライナを一体化しようとしている。この論文はウクライナ侵攻を正当化するための理屈と考えられる。なぜならソビエト時代のウクライナへの虐殺歴史(ホロドモール)があるからだ。ウクライナ人はそんなロシアに帰属したくないのは、ロシアの侵略へ抵抗する精神の強さが示している。なんどかの停戦交渉中もロシアは攻撃を止めない、相手を殴り恫喝しながら停戦交渉している。人道回路と言いながら避難してきた人たちを人質に取っている。最近のニュースではプーチンの側近たちが本当の事をプーチンに伝えていないと言われている。

 日々、TVで報道されるウクライナの人々の避難する様子や爆撃跡の映像を見て、何も出来ない無力感だけが残る。一刻も早く、ウクライナが平和になるよう折る。

 コロナ、戦争、それらによる経済的打撃、世界はこれからどうなるのだろう…