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生まれ
 1948年(昭和23年)
 ベビーブームの真っただ中
生活エリア  
 大阪 奈良 京都
趣味等
 本を読む事、
 音楽を聴く事
 (クラシック,ジャズ,中島みゆき)、
 山歩き、テニス、バイク、等






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  041 2023/02/15


  “ 一日一杯の珈琲 ”


 最近、珈琲を一日一杯と決めた。以前は二杯以上飲んでいたが、飲みすぎる胃の調子が悪い。
 朝食後、9時半過ぎにドリップで入れた珈琲を飲む。
 ドリップで珈琲を入れる時、珈琲の香りが何とも言えない。珈琲にひとかけらのチョコレート、ビスケット一枚あれば、なお嬉しい。
 以前は奥さんと二人だったが、今は一人の珈琲タイム。珈琲の香りを楽しみながら、ぼんやりとする。ラジオを聴きながら、ちょっと先の事や過去の思い出、今日の用事等…
 珈琲の事を考えていたら、茨木のり子の珈琲の詩があった。 



 * * * * * * * * * * * * * * *

   “ 食卓に珈琲の匂い流れ ” 


   ふとつぶやいたひとりごと 
   あら 
   映画の台詞だったかしら 
   何かの一行だったかしら 
   それとも私のからだの奥底から立ちのぼった溜息でしたか 
   豆からの挽きたてのキリマンジャロ 
   今さらながらふりかえる

   米も煙草も配給の 
   住まいは農家の納屋の二階 下では鶏がさわいでいた
   さながら難民のようだった新婚時代
   インスタントのネスカフェを飲んだのはいつだったか
   みんな貧しくて 
   それなのに
   シンポジュウムだサークルだと沸き立っていた
   やっと珈琲らしい珈琲が飲める時代
   一滴一滴したたり落ちる液体の香り

   静かな
   日曜日の朝
   食卓に珈琲の匂い流れ…
   とつぶやいてみたい人々は
   世界中で
   さらにさらに増えつづける


            ---- 茨木のり子 1992.12 ----

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 米、煙草の配給等は過去の事
 いいえ 歴史が逆戻りし 世界中が混乱の中
 世界中のいたるところで戦争が起こっている

 願いは 
 コロナ感染が収まり
    ウクライナに平和が訪れ
 異常気象が治まり
 珈琲の匂い 世界中が楽しめるように…

 さて、今日の雑用を何だったかなと、重い身体を動かす。



               茨木のり子さん 右は夫の三浦安信さん