profil

人生は旅。 
知らない街を歩いてみたい 
知らない海をながめていたい 
どこか遠くへ行きたい 
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。

けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。

たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。

さて、どこまで放浪できるか ……







【放浪楽人】Topへ


【有朋自遠方来】Topへ


【一握の知力】Topへ


















































































































































































































     一つ前の記事へ

    次の記事へ   

 070  2022年 9月 22日

 大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女
 それぞれ重さの同じ 尊ぶべき生命だから
        〜 アイドルグループ SMAP が歌う反戦歌 〜
 





 今年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、SNS上では17年前に発表されたSMAP「triangle(トライアングル)」という曲についての投稿が相次いでいる。
 3月には、国内の音楽ソフトの売り上げを調べているオリコンのデジタルシングル部門で3位に急浮上した。
 2005年に発表されてから、毎年のように世界で起こる戦争(国家間の対立によって起こる軍事力を用いた戦闘行為及びその状態)や紛争 (争い事・揉め事など対立する者同士が争う状態を広く意味する)が伝えられるたびに、SNS上ではこの曲が注目されていた。

 共感を呼んでいるのはその歌詞の内容だ。 
 
 「破壊でしか見出せない未来の世界を愛せないよ」
 「大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女、それぞれ重さの同じ、尊ぶべき生命だから」

 「精悍な顔つきで構えた銃は、他でもなく僕らの心に突きつけられてる」

などと、戦争による破壊への批判や命の大切さがつづられている。


 作詞作曲を手がけた音楽家の市川喜康さんはこう語る。

 「聴いてもらえるのはすごいうれしいなと思うんですけど、一方で不幸な戦争が起きてしまっている中で、この歌に注目が集まっている現状というのは、すごく複雑な思いで捉えています。本来なら戦争なんてない世の中で、そういったことが起きないようにリマインドしていく、引き継いでいくための歌としてあってほしいなと思っているので」

 市川さんがこの曲を制作していたのは2004年。
 ニューヨークでの同時多発テロ事件のあと「テロとの戦い」が続いていたアフガニスタンの状況をテレビで見ていて、「何か伝えなくては」と感じたのがきっかけだったという。
 シンガーソングライターでもあった市川さんは、当初は自分で歌うことも頭にあったそうだが、楽曲を作っていく過程で考えが変わったらしい。

 「ニュースを見て芽生えた『反戦への思い』みたいなものを作れないかなと思い、「Triangle」の原型ができあがったときに、メッセージ性が強すぎてなんか自分で歌っちゃダメだなというか、おこがましい話なんですけど、これは SMAP に歌ってほしいなと思った」

 タイトルの “Triangle” に込められた意味について。
 Triangle=トライアングルとは三角形のこと。そこで表しているのは「銃を構える人」「向けられる人」、そして「それを見ている自分」の三者による三角関係だという。


 「どっちが正義か、みたいなところってすごく難しい。銃を構えている人も、もしかしたら自分の命を守るためだったり、自分の大切な人を守るためかもしれないし、どっちが被害者でどっちが加害者かは分からない。
 そうやって争っている2人がいて、それを見ている自分がいて、自分は傍観者なんですよね。その2人に対して何もできなくていいのかなって。「Triangle」って両方と辺はつながっているんですよね」

 「傍観者」であることについては、歌詞の中にも表現されている。

 「小さなこの部屋から、どんなに目を凝らせど見えないものばかりだ」というフレーズ。ニュースが伝える情報を見ているだけではわからない、現地にいる人たちが置かれた現実に思いをはせることができていないことに気付いた、その時の思いを表したものだ。

 「今まで目をそらしてきたのかもしれないことが少し恥ずかしいなっていう部分もあって、実は見えていない不幸とかが戦争にはいっぱいあるんだよな、いろんなことが世界で行われているんだよな、ってところから膨らんでいった詞なんです」

 さらに歌の2番は、自分の祖父から戦争の話を聞いた実体験がもとになっている。
 市川さんはこの曲ができたあと、祖父と一緒に曲を聴いたそうだ。その時、何もできていない「傍観者」だった自分も、バトンをつなぐ役割を1つ果たせたという思いがあったという。
 市川さんは大きい小さいにかかわらず、自分ができることをやろうとみんなが思えるようになれば、世界は少しずつ変わっていくのではないかと感じている。 

 「もちろん『戦争反対』ってSNSで書いたところで根本的な解決にはならないんですけど、みんな分かっていると思う。『# NOWAR(戦争反対)』と書いている人がこの声だけでどうにかなるなんて思っていないと思う。だけど、その一つ一つのメッセージが集まって世界中の声になって、世界各国のリーダーとか政治家の意識、価値観に変化をもたらすっていうことは、もしかしたら不可能じゃないんじゃないかって」


 「Triangle」は、発表された2005年の紅白歌合戦では SMAP が大トリでこの曲を歌い話題となったほか、2008年には高校の音楽の教科書にも掲載されるなど、これまで多くの人に親しまれてきた。


 市川さんは最後にこう締めくくった。
「傍観者になっちゃいけない。同じ地球上に住む人間が銃を突きつけられていたり、銃を構えていたりするわけで、どこからどこが僕らじゃなくて、どこからどこが僕らということはなくて、みんながトライアングルでつながっている中で、同じように僕らの心に突きつけられていると感じないと変えられないということだと思います。」

                       (以上 NHKホームページより抜粋)




 2005年、当時人気絶頂だったアイドルグループ SMAP が歌った「triangle(トライアングル)」「命の尊さ」「反戦」、「傍観者では何も解決しない」などのメッセージ性に富み、子どもからお年寄りまで幅広い人気を集め影響力・発信力があったこの5人が歌ったことに大きな意義があった。


 そんな彼らはその11年後の2016年末に、ファンに何も語らず発信もせず粛々と解散した。解散理由には諸説あって、本当のことは当事者しか分からない。
 私は、グループ内やジャニーズ事務所内で起こった「戦争(勢力争い)」が原因だろうと推測する。もしそうなら、反戦歌を誇らしく歌いファンからの熱い共感を得たSMAPが、自分たちの戦争でファンを冷たく裏切る形で解散をしたということか。
何とも皮肉な話である。

 けれども SMAP のファンは、いつでもいい、どこでもいいから、もう一度5人で「triangle(トライアングル)」を歌ってほしいと今もなおSNS上で訴えている。この切なくも健気なファンの気持ちを、5人は今どう受け止めているのだろう。






「triangle(トライアングル)」を聞いた SMAP ファンからのレビュー(YouTubeより)

 この曲が出た時はあまり深く歌詞に理解してなく、SMAPも居て当たり前の生活だった。今、大人になって世界で起きてる事を分かるようになり、この曲が何よりも響くし考えさせられる素晴らしい曲。SMAPの偉大さも今更ながら分かった気がする。

 この曲の歌詞は聞き手に語りかけてくれるようで好きです。自分ごととして様々な問題と向き合う必要性を、素敵なメロディーに乗せて教えてくれていると感じます。そして5人の声には安心感もあり、やはりスターだなと思いました。

 当時中学生で紅白見てたけど、凄い心に響いたな。 そして今、世界がこういう時になってるから、聴くとより心にくるね。 SMAPが歌ってるからこそ聴いてる人にも伝わるものがある。

 SMAPはこの世のありふれた恋愛から世界平和まで歌える唯一のアイドルグループ

 SMAPで1番好きな歌です。子どもの頃聞いた時は「トップアイドルがこういう歌を出すの珍しいな。」と思ってたけど、トップアイドルだからこそ大きい影響力を使ってメッセージ性の強い歌を出してくれた勇気にいまは感謝してます。

 なんか、歌唱力が高いわけじゃないんだけど、SMAPが歌うからこの曲に心がこもって皆の胸に届いてる気がする。推してる現役グループにカバーしてほしい気持ちもあるけど、ぜひこの歌はSMAPの声で世界に発信してくれたらとても嬉しい。

 SMAPが今も健在だとしたら、今年の紅白はこの曲で紅白大トリだったな。初めて聞いた時の衝撃は忘れられない。

SMAPの歌って大人になるとより心に響くなー 紅白お願いだからもう一度この曲歌ってほしい

 歌がうまい歌手の方もたくさん反戦歌を歌っていますが、失礼ながら決して歌唱力の高いとは言えないSMAPの5人の歌の方が私には響きます。彼らの歌には特別な力があるんだろうな。世界平和を願います。

 怨讐を超えて世界平和を求めて、今年の大みそかに一夜限りで構わないので、紅白の大トリで復活して欲しい

 SMAPすごいです。当時中学生だった私は歌詞の意味が深くわかりませんでしたが、今ではわかります。戦争なんて絶対なんもいいこと生まれない。一人ひとりたいせつな命。SMAPほど偉大なアーティストはいないと改めて思いました。鳥肌すごい。

戦争を巻き起こした人々にこの歌を聞かせてやりたい。意味のない争いを終わらせろ!


 さあ、お待たせしました。最後にトライアングル(紅白バージョン)をお聴きください。




   歌:SMAP  作詞:市川喜康   作曲:市川喜康

都心を少し外れた 小さなこの部屋から   どんなに目を凝らせど 見えないものばかりだ
例えば、遠い空に 誰かが祈っていたり   例えば、身を潜めて キミが怯えてたり
すべてに満ち足りた 明日の日を      求め彷徨う 亡者の影
破壊でしか見出せない           未来の世界を 愛せないよ

※僕の目がキミの手が 僕らの声が それぞれ異なっているように 自由でこそ 生命だから※

△僕の肌 キミの母 僕らの愛は 蒼く浮かぶ ちっぽけな惑星(ほし)に 舞い降りた奇蹟△

無口な祖父の想いが父へと 時代(とき)を跨ぎ  一途に登り続けた ひどく過酷な道
わずかな苦しみも 知らぬまま         後に生まれ 生きる僕ら
受け継ごう その想い             声の限りに 伝えるんだ

大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女  それぞれ重さの同じ   尊ぶべき 生命だから
精悍な顔つきで構えた銃は   他でもなく 僕らの心に  突きつけられてる

深く深く 刻まれた  あの傷のように

(※くり返し)   (△くり返し)

大国の悲しみも見果てぬ母も  それぞれ重さの同じ  尊ぶべき生命(いのち)だから

精悍な顔つきで 構えた銃は   他でもなく僕らの心に 突きつけられてる
そう、怯えるキミの手で





◆◆ 読者のみなさんからのレビュー(感想) 第69話 ◆◆
     裁かれるのは何 裁くのは誰〜昔話法廷 さるかに合戦〜

 昔話が複雑な内容のものになるのですね、童謡でも子供が可愛く歌ってても歌詞が怖いのもありますよね、赤い靴は〜いてた女の子、のように。
 (プルメリアさん 70才代女性)

 猿蟹合戦をこのような視点から見たときに、自分が裁判員ならどうしたでしょうか。日々色々な事件がおきている昨今、ただマスコミで報道されている事だけで判断している自分がいる事に気づかされます。
 何事においても放浪楽人さんのように深く考える事の大切さを学びました。
 (みーちゃん 70才代女性)

 非常に考えさせられる内容ですね。学生時代、刑事学の先生の死刑制度を考えるための講義を思い出しました。私は、命を奪った代償に命で償うこと、オールオアナッシング的でいいのかと、命の処遇をそんな単純に決めていいのかと、生かして終生償わせる、そういう思想が必要ではないかと、最終レポートを提出したことを記憶しています。この考えは今も変わってはいません。ものごとを深く考えれば考えるほど、二元論でわりきれないのではないでしょうか。何を評価基準にするか。
 今の日本人に問われてこと。すぐに答えを出したがる、深く考えずに。考えることそのものをじゃまくさがる、こういう人が充満している。そのような人が多数の社会は危ない。同じように危ない社会だと思う人をどれだけ増やしていくか、私も明確な答えを持ち合わせませんが、意識的に行動なり言動なりしないとは少なくとも思ってます。
 (わたるさん 50才代男性)

 私は退職後、絵本の読み聞かせボランティアをさせてもらっています。
 国外、国内の昔ばなしは素晴らしいものがたくさんあり、読み伝えたいと思いますが、「猿蟹合戦」「三匹のこぶた」は、たくさんの出版社から様々な結末で販売されていますが、在職中も今も、この話は子ども達には読めません。
 何故この話が語り継がれているのか不思議に思っていたのですが、「物事の二面性」が理解できる年齢の教材としては良い作品なのかもーと、そして昔ばなしの奥深さに気づかせてもらいました。いい話題をありがとうございました。
 (ターキーさん 60才代女性)

 「70才、初めて産みます」に、目が止まりました。梓みちよさんの「こんにちは赤ちゃん!」のところです。妹が生まれた時に、当時流行っていたこのレコードを母親が買ってきて、流したのをおぼろげに思い出しました。とても懐かしいです。ほんとうにかわいい歌でしたよね。
 放浪楽人さん、これだけ沢山のエッセイ凄いとしか言いようがありません。
 今何をしたらいいのか、何が出来るのか全く分からない私には、放浪楽人さんが羨ましいばかりです。次回を楽しみにしております。
 (ラムさん 60才代女性 レビュー初登場 職場の元同僚)

 珍しいですよね、いきなり本題からスタートするなんて。 全然違うところからの導入から、いつの間にか本題に入っている、そんな放浪楽人さんの手法が私は好きなんですが。今回は導入が無く「あれっ」と思っていたのですが、絵や写真と話に引きつられ、ハラハラドキドキ凄い緊張感を感じながら一気に読みました。こんな手法もあったのですね。
 話の最後にはウクライナ侵攻とプーチン。そうか、さるかに合戦が長い導入で、これが本題だったのか。もう天才やんか。しびれる。
 (中年ジェットさん 60才代男性)