【時の旅人】 の profil

 みなさん今日は、私は「ゆきやん」と申します。
 大和高原の小さな村に住み、高原の田畑と森を手入れする日々を送っています。
 森の木を最適な状況に管理し、間伐した枝を持ち帰り、薪(まき)と柴(しば)で風呂を焚きます。最近、「柴(しば)」と言っても若い人たちに伝わらなくなりました。ゴルフ場の芝ではなく、燃料にする「たき木」のことです。
 江戸時代の農民出身学者・新井白石のように柴を折り、燃料として利用する日々を過ごしています。海外から石炭や石油、天然ガスを輸入したり、原子力に頼らねば日々の生活が成り立たない現代社会にあって、江戸時代やはるか昔の縄文時代のような自然に近い生活を送っています。








【時の旅人】Topへ


【有朋自遠方来】Topへ


【一握の知力】Topへ



 № 011 2021/06/02

 里山の危機


 6月末の金曜日、大和高原を貫く自動車専用道路のインターチェンジ、真っ黒な土状のものをドッサリ積んだダンプカーが一般道に20台以上もずらっとならんでいる。異常な光景。4~5月の平日、一日100台の黒い土砂が搬入されているのです。



◎ 一体何が起こっているのか?
 山の中へ入って行く順番を、ずらっと並んで待っている。
1.ヒノキの山林が切り開かれた。
2.きれいな「真砂土」を掘り出して販売。
3.「真砂土」を掘り出した穴の中に真っ黒な土砂(?)を入れている。
 以上の作業で黒い土砂を大和高原の山林に埋め込み、業者は莫大な利益を得ているのです。下の写真。



◎ 何故このようなことが起きるのか?
 何故かというと、全ては
「お山の杉の子 顔出して ハイハイお日様こんにちは」
という戦後復興期、日本の落葉広葉樹が伐採され、スギ・ヒノキの針葉樹林へと人工的に山の姿を変えられたことに全ては起因するのです。

◎ 大地主はスギ・ヒノキの収益で
          大金持ちに、しかし・・・
 スギ・ヒノキの山林をもつ大地主は、戦後日本の復興と共に大金持ちに。しかし1ドル360円が1ドル80円にもなる時代がやって来ると、外国の木材が多量に輸入されるようになり、日本の木材は二束三文になってしまいました。
 昨日まで何もしなくても勝手にお金が入ってきた土地長者の人たちは、自分の才能で生きていくしか道が無くなってしまいました。毎年、多額の固定資産税支払いに追われることになったのです。
 父や祖父の世代に作り上げた大きなお屋敷・庭園も、山林と共に売り払わなければ固定資産税を支払えないのです。都会の地主が固定資産税や相続税を支払うために土地や家屋を手放すように・・・・・・・。


◎ 土地業者に渡った山林はどうなるのか?
 一度、山里の人たちが大切に作ってきた山林が土地業者の手に渡れば、誰がどのように土地を利用するか、その保証はありません。

◎ 土地を買った業者は「太陽光発電業者」?
 上記の写真の土地を買って黒い土砂をどんどん搬入している業者は、自分たちのことを「太陽光発電業者」と言っています。
1.一体どこに太陽光パネルがあるのでしょうか?
2.一体どこで関西電力の電柱に電気を繋ぐのでしょうか?

 2021年現在、太陽光発電所はほとんど新設出来ない状況です。50㎾未満の規模の発電所は様々な制約で縛られ、新設はほぼ無理な状況です。50㎾以上の規模については、
 「送電線がありません。」
という関西電力の返事。私が業者を通じて、200㎾規模で新設の問い合わせをした結果がこれでした。
 大手S社の社員は、
 「現在、奈良県下で太陽光発電所の新設は、ほぼ無理です。」
と言う。

◎ 今後 どうなるのか?
 搬入された黒い土は、どうなるのか?
 太陽光発電をする業者ということであるが、現在黒い土を運び込んでいる姿を見せているだけ・・・・。