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 みなさん今日は、私は「ゆきやん」と申します。
 大和高原の小さな村に住み、高原の田畑と森を手入れする日々を送っています。
 森の木を最適な状況に管理し、間伐した枝を持ち帰り、薪(まき)と柴(しば)で風呂を焚きます。最近、「柴(しば)」と言っても若い人たちに伝わらなくなりました。ゴルフ場の芝ではなく、燃料にする「たき木」のことです。
 江戸時代の農民出身学者・新井白石のように柴を折り、燃料として利用する日々を過ごしています。海外から石炭や石油、天然ガスを輸入したり、原子力に頼らねば日々の生活が成り立たない現代社会にあって、江戸時代やはるか昔の縄文時代のような自然に近い生活を送っています。








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  016 2021/12/16

 山里の休日 その2



 ◎里山の休日に考えること「薪(まき)」 



 大和高原の小さな村に住む私の生活の一端を紹介しましょう。上の写真は、ご覧の通り「薪(まき)」です。
 今でも風呂は「柴(しば)」と「薪(まき)」で沸かしています。太陽の光を受け、二酸化炭素を吸って酸素を一杯いっぱい作っている森林の「光合成」をさらに活発にさせるために、「枝打ち」「間伐(かんばつ)」を行ったのです。
 森林の木材たちに、
 「よく二酸化炭素を吸い込んでくれました。ありがとう。」
と感謝の意味をこめてここに並べ、燃料として使っています。
 約30年分の「薪(まき)」が、家の周囲に積み上げられています。森林の手入れを日々行っているので、いくら使っても減ることはありません。
 便利な生活を求めてガスや電気を使えば、いきおい外国ら輸入する石油や天然ガス、あるいは原子力にたよる生活になってしまいます。
 日本の国土の70%は森林です。今、日本の森林は手入れをする人がなくなって、「間伐」した木材がほったらかし。山の中で朽ち果てています。台風などによる豪雨では、川に流れ出して橋脚などに引っかかり、水害の拡大要因にもなっています。
 「頑張って二酸化炭素を吸い込んできた」木材を国産の燃料として見直してはどうでしょうか。
 「薪ストーブ」「木材ペレットストーブ」として。「木材チップ」を使用した暖房を市役所・学校・福祉施設などの公共施設で使用する例もふえています。


 ◎日本のエネルギー政策はこれでよいのか? 

 東日本大震災による福島原発事故をきっかけに、企業は石炭火力に方向を見いだし、オーストラリアの褐炭(最も質の悪い安価な石炭)を今後100年間にわたって使用しようとしている日本のエネルギー政策は、2030年に至っても石炭依存であり続けるのです。
 日本が国際社会から
 「石炭火力発電を続けている。石炭を燃やし二酸化炭素を排出し続けている。」
と批判を受けるのは当然のことです。
 日本の福島原発事故を教訓に、「原発全廃」に踏み切ったドイツ。自然エネルギーの増減を各地の変電所で調節しています。
 「自然エネルギーの新たな買い取りはもうしない。」
と関西電力は原発再稼働で稼ごうとしています。テレビコマーシャルの文句と何とかけ離れていることか。事実、京都府南山城に出来たメガソーラーの電気は関西電力が買い取りを拒否したために、三重県にある中部電力の変電所に送られようとしています。国道163号線は、メガソーラーの電気を通すための掘削工事が行われています。


 ◎我が家の新顔 

















 薪の上でお昼寝をしているのは、我が家の新顔です。我が家には年取ったネコがいるので、何事も先輩を見て覚えてくれます。2?3日で広い自然の中でのトイレ。雨の日は濡れないで防空壕(トンネル)を使うことも・・・・・。なかなか快適そうなご様子であります。