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 みなさん今日は、私は「ゆきやん」と申します。
 大和高原の小さな村に住み、高原の田畑と森を手入れする日々を送っています。
 森の木を最適な状況に管理し、間伐した枝を持ち帰り、薪(まき)と柴(しば)で風呂を焚きます。最近、「柴(しば)」と言っても若い人たちに伝わらなくなりました。ゴルフ場の芝ではなく、燃料にする「たき木」のことです。
 江戸時代の農民出身学者・新井白石のように柴を折り、燃料として利用する日々を過ごしています。海外から石炭や石油、天然ガスを輸入したり、原子力に頼らねば日々の生活が成り立たない現代社会にあって、江戸時代やはるか昔の縄文時代のような自然に近い生活を送っています。








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  026 2022/06/25


 6月22日 奈良県議会の傍聴に行ってきました
 


 ◎メガ・ソーラーをめぐって 

 私の住んでいる大和高原において、今問題になっていることの一つにメガ・ソーラー建設問題があります。
 ある民間放送局の番組「憤懣本舗」でも取り上げられて、すでにご存じの方もおられるかと思います。
 テレビの内容でも焦点は、
 「飲料水の源流に施設が出来て水源が汚染される可能性がある」
ということでした。
 住民の使う水道水が枯渇してしまっては大問題なのです。メガ・ソーラー建設の工事には、
 「追加の土砂を搬入する」
と言うことを、最初の住民説明会で業者は述べています。まずい発言だったことに気付いたらしく、その後はこのことについて一言も触れていません。私たちの懸念することは正にここにもあるのです。汚い土砂を運び込まれないかと・・・・。

 ◎住民の意識は・・・村議会は 

 当該地域の住民にとっては死活問題であっても、
 「自分の地域には関係無いからどうでもええわ。」
と、他人事の意識を持った住民も確かにいるのです。その現れが、村の議会でした。住民の同意なしに建設許可を出せないように条例を作ろうとすると、否決。
 村議会は一票差でメガ・ソーラー業者の側に付いてしまったのです。万事休す・・・。

 ◎奈良県議会の救いの手 

 平群町のように奈良県内の他の地域でも、メガ・ソーラーとの軋轢は深刻で、奈良県においても、林地開発を慎重に行うための条例が検討されている様子です。
 6月22日、奈良県議会である議員から質問があり、県の条例制定について知事や県担当者から進み具合の説明がありました。
 「住民の同意なしに工事の着工はできない。」
という条例の一文が欲しかったのです。
 大和高原の住民にとっても、ほっと胸をなで下ろす奈良県側の返答でした。今年度中に新条例の出来上がることを期待します。