有朋自遠方来 時の旅人(ときのたびびと)
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みなさん今日は、私は「ゆきやん」と申します。
大和高原の小さな村に住み、高原の田畑と森を手入れする日々を送っています。
森の木を最適な状況に管理し、間伐した枝を持ち帰り、薪(まき)と柴(しば)で風呂を焚きます。最近、「柴(しば)」と言っても若い人たちに伝わらなくなりました。ゴルフ場の芝ではなく、燃料にする「たき木」のことです。
江戸時代の農民出身学者・新井白石のように柴を折り、燃料として利用する日々を過ごしています。海外から石炭や石油、天然ガスを輸入したり、原子力に頼らねば日々の生活が成り立たない現代社会にあって、江戸時代やはるか昔の縄文時代のような自然に近い生活を送っています。
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043 2024/10/07
メガソーラー撤退と用地売却
◎メガソーラーと最近の状況
奈良県・京都府では大規模な太陽光発電所、メガソーラーの受け入れ、設置後の問題点について話題になっている。
生駒郡平群町では、住民の「土砂崩れ」に対する不安を解決することなしに、奈良県が認可をして工事が進められている。
また京都府相楽郡南山城村では、住宅地の背後の山林が切り開かれメガソーラーが設置された。約60年前、大水害により土砂崩れが発生した場所であり、住民の反対運動があったのだが、工事が進められ、発電施設が稼働しようとしている。京都府は、関西電力の管轄であるが、聞くと関西電力には作られた電力は送られず、国道163号線のアスファルトの下に送電線を埋め、三重県上野市にある大野木変電所に送られるという。南山城村は京都府なのに関西電力は自然エネルギーを買わずに、中部電力がメガソーラーの電力を購入するという。
なんだこれは、関西電力の自然エネルギーを大切にするというTVコマーシャルとは全く違うではないか。
「原発再稼働で儲けていますから自然エネルギーなんか要りません。」
とでも言うかのようだ。
実際、太陽光発電を設置するために2010〜2017年に渡って、5回の工事をした私には、設置をお願いした工事会社(S社)の社員に対して、
「本当に太陽光発電の工事をするの?」
と言っているかのような担当者の冷たい態度だったという。
◎反対運動の勝利・メガソーラー撤退
2020年11月、大和高原の私の住んでいる村で、メガソーラーを行う企業が住民説明会を開きました。これに対して該当地区では、
・飲料水を取っている山林であること。
・周辺の大和高原では、太陽光発電を理由に産業廃 棄物が土の中に埋められる事案がおこっていること。
・貴重な自然と動植物を守る必要。
などの理由で住民の反対運動が起こりました。
もともとバブル経済に踊った時代、ゴルフ場の開発という名目で業者に売り渡されていた土地があったのです。住民の強い反対運動とその後のバブル崩壊によってゴルフ場は作られず、手つかずの自然が奇跡的に守られた山林だったのです。
ゴルフ場建設用地を買い取り、2010年に始まった自然エネルギー固定価格買い取り制度も使うことによって、ある企業が、2020年私の村にメガソーラー計画を立てたのでした。
地元には、企業から利益を得ようとする賛成派住民と、何の利益も得られない、むしろ「百害あって一利なし」だとする反対派住民のいがみ合いにさえ発展しました。
しかし、粘り強い反対運動の結果、2024年7月17日、企業は村に作っていた現地事務所を撤収し、翌日、村役場に事業からの撤退を告げました。
開発反対の運動は実りました。生駒郡平群町や京都府相楽郡南山城村では、住民の不安とともに工事が行われているのですが・・・・・・我が村では工事されることなく終わったのです。
◎土地を村人の手に取り戻そう
つい先日2024年10月2日。親しい村会議員から電話あり。
「メガソーラー用地が宙に浮いたために、処分に困った東京の業者が地元の企業に○億円で売り渡したことが判明した。地元の業者に土地が渡った以上、買い取りのチャンスではないか。○○○人で一人○○○万円ずつ出せば、そして出資する一人ひとりが村の自然と飲料水を守る意義を踏まえるのであればこれ程のチャンスはない。」
と、言うのです。
私はこの内容に、快諾。今後、新しい展開が期待できるに違いありません。
MBSテレビ「よんチャンTV」;『憤マン!』より - 2021年4月26日放送
ドローンを使い、メガソーラーの“偽装”現場を行く
奈良県平群町「メガソーラーを考える会」 代表 すどう啓二 - 2022/11/08 投稿
メガソーラー撤退と用地売却
◎メガソーラーと最近の状況
奈良県・京都府では大規模な太陽光発電所、メガソーラーの受け入れ、設置後の問題点について話題になっている。
生駒郡平群町では、住民の「土砂崩れ」に対する不安を解決することなしに、奈良県が認可をして工事が進められている。
また京都府相楽郡南山城村では、住宅地の背後の山林が切り開かれメガソーラーが設置された。約60年前、大水害により土砂崩れが発生した場所であり、住民の反対運動があったのだが、工事が進められ、発電施設が稼働しようとしている。京都府は、関西電力の管轄であるが、聞くと関西電力には作られた電力は送られず、国道163号線のアスファルトの下に送電線を埋め、三重県上野市にある大野木変電所に送られるという。南山城村は京都府なのに関西電力は自然エネルギーを買わずに、中部電力がメガソーラーの電力を購入するという。
なんだこれは、関西電力の自然エネルギーを大切にするというTVコマーシャルとは全く違うではないか。
「原発再稼働で儲けていますから自然エネルギーなんか要りません。」
とでも言うかのようだ。
実際、太陽光発電を設置するために2010〜2017年に渡って、5回の工事をした私には、設置をお願いした工事会社(S社)の社員に対して、
「本当に太陽光発電の工事をするの?」
と言っているかのような担当者の冷たい態度だったという。
◎反対運動の勝利・メガソーラー撤退
2020年11月、大和高原の私の住んでいる村で、メガソーラーを行う企業が住民説明会を開きました。これに対して該当地区では、
・飲料水を取っている山林であること。
・周辺の大和高原では、太陽光発電を理由に産業廃 棄物が土の中に埋められる事案がおこっていること。
・貴重な自然と動植物を守る必要。
などの理由で住民の反対運動が起こりました。
もともとバブル経済に踊った時代、ゴルフ場の開発という名目で業者に売り渡されていた土地があったのです。住民の強い反対運動とその後のバブル崩壊によってゴルフ場は作られず、手つかずの自然が奇跡的に守られた山林だったのです。
ゴルフ場建設用地を買い取り、2010年に始まった自然エネルギー固定価格買い取り制度も使うことによって、ある企業が、2020年私の村にメガソーラー計画を立てたのでした。
地元には、企業から利益を得ようとする賛成派住民と、何の利益も得られない、むしろ「百害あって一利なし」だとする反対派住民のいがみ合いにさえ発展しました。
しかし、粘り強い反対運動の結果、2024年7月17日、企業は村に作っていた現地事務所を撤収し、翌日、村役場に事業からの撤退を告げました。
開発反対の運動は実りました。生駒郡平群町や京都府相楽郡南山城村では、住民の不安とともに工事が行われているのですが・・・・・・我が村では工事されることなく終わったのです。
◎土地を村人の手に取り戻そう
つい先日2024年10月2日。親しい村会議員から電話あり。
「メガソーラー用地が宙に浮いたために、処分に困った東京の業者が地元の企業に○億円で売り渡したことが判明した。地元の業者に土地が渡った以上、買い取りのチャンスではないか。○○○人で一人○○○万円ずつ出せば、そして出資する一人ひとりが村の自然と飲料水を守る意義を踏まえるのであればこれ程のチャンスはない。」
と、言うのです。
私はこの内容に、快諾。今後、新しい展開が期待できるに違いありません。
MBSテレビ「よんチャンTV」;『憤マン!』より - 2021年4月26日放送
ドローンを使い、メガソーラーの“偽装”現場を行く
奈良県平群町「メガソーラーを考える会」 代表 すどう啓二 - 2022/11/08 投稿