【時の旅人】 の profil

 みなさん今日は、私は「ゆきやん」と申します。
 大和高原の小さな村に住み、高原の田畑と森を手入れする日々を送っています。
 森の木を最適な状況に管理し、間伐した枝を持ち帰り、薪(まき)と柴(しば)で風呂を焚きます。最近、「柴(しば)」と言っても若い人たちに伝わらなくなりました。ゴルフ場の芝ではなく、燃料にする「たき木」のことです。
 江戸時代の農民出身学者・新井白石のように柴を折り、燃料として利用する日々を過ごしています。海外から石炭や石油、天然ガスを輸入したり、原子力に頼らねば日々の生活が成り立たない現代社会にあって、江戸時代やはるか昔の縄文時代のような自然に近い生活を送っています。








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  047 2024/11/19


 里の秋 2024 薪を屋根の下へ
 



 

 我が家には、ガレージの東側に10年分の薪があります。前回のネコに倒されてしまって積み直したエピソードを思いだしている方もおられるでしょう。また、家の北側には、上の写真のように3列に積んだ約30年分の薪があります。
 家の周囲の木材を枝打ち・間伐したものです。家族3人分の風呂を沸かすには、十分な量です。
 なぜ今、この作業をしているのか? それは、これくらいしか出来ないからです。実は1週間前、膝の関節を痛めてしまったのです。

 何とか草刈り機を振り回せる所まで体力が回復して喜んでいたのですが・・・・・・。11月半ばからは、パワーショベルで自宅前の土砂を削り取り、田んぼの拡張工事を始めようと意気込んでいたのに・・・・・・。連日の草刈りで、膝の一カ所に負担がかかっていたようです。もう一週間になるのですが、一向に関節から痛みが消える気配がありません。自動車のアクセル・ブレーキを踏むにも痛みが走る始末。
 仕方が無いから、一輪車で薪を屋根の下に入れることにしました。上の写真は、薪の上に被せてあったスレート屋根を外したところです。薪を作ってから10年以上になるので、腐りが出ていないか心配だったのですが、今のところ十分燃料として使えそうです。

 大和高原の小さな山里で、木材資源は有り余っています。なのに、木を切って製材所に持って行く職業の人が高齢化のためにいない。製材所も木を切って搬入する人がいないので止まっている。かつて製材所は、活気のある職場であったのに、今や人すらいない。
 有り余る木材を薪にしてお風呂を沸かせばいいのに、山里の家々なのに、お風呂はプロパンガスや電力会社から供給される電気でお湯を沸かしているという。
 「電気代が高い。ガス代が高い。」
という声が聞こえてくる。
 『あなたの森の木を枝打ち・間伐すれば。手入れをしてあげれば、二酸化炭素をより吸収する健康的な森林になるのに。』
と、心の中で思うのだが、一度、電気・ガスの便利さに慣れてしまうと元には戻れないのでしょうか。






 
  昔ばなしのお爺さんは、毎日柴刈りにでかけました。


  お婆さんだって、がんばっています。


 学校の校庭には、二宮金次郎が。