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 007  2020年8月14日


 20年8月 
  安倍首相「広島」「長崎」平和祈念式典あいさつから考える


 長崎が被爆から75年の「原爆の日」を迎えた9日、安倍晋三首相が爆心地に近い長崎市松山町の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に出席し、あいさつした。その言葉が6日に広島市の被爆地で開かれた平和式典でのあいさつに酷似しているとして、被爆者から「何のために被爆地まで来たのか。ばかにしている」と怒りの声が上がった。

 首相はあいさつで「被爆者の方々と手を取り合って」「被爆者の方々に寄り添い」などと述べた。しかし、式典終了後、1100字を超える文面に波紋が広がった。

 官邸のサイトに掲載された双方の全文を比較すると、両市の原爆投下からの復興を称賛した一文や、「広島」「長崎」といった地名などは異なるが、その他は段落数や構成、表現が同じ。結びの段落の言葉も「永遠の平和が祈られ続けている」「核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くす」などと完全一致している。

 9日の式典後に長崎市で開かれた長崎の被爆者5団体との面会でも、冒頭の核廃絶への取り組みに関する発言が、式典のあいさつ文とほぼ同じ言葉の繰り返しだった。

  2014年に広島市の平和記念式典で行ったあいさつでも、前年と半分以上が同じ文面で「コピペあいさつ」と指摘を受けた。首相は今年の広島、長崎両式典に出席を決めた際「(戦後)75年の節目の年」と自覚していたが、今度は半分どころかまさかの“丸かぶり”。面会に参加した長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(79)「被爆や核廃絶への無関心が使い回しという形で出た。やる気がないなら政治家を辞めろ」と憤った。

 非常に重いはずの政治家の言葉。しかも唯一の被爆国として、国内だけでなく、世界に発信する場でのあいさつならなおさらだ。その責任すら果たさないのか。
 最近は心労が重なり、吐血情報が駆け巡るほど体調不良がささやかれている。永田町関係者は「気力、体力を失い、思考停止に陥っているのか」とあきれ返った。

                           (20 8 10 スポニチ Annexより引用)

 
 私は毎年平和祈念式典をテレビで見ているが、今年の広島・長崎に限ったことでは無い。昨年も一昨年も安倍首相のあいさつの内容はほぼ同じ。ヒロシマ・ナガサキの核兵器廃絶・世界平和に対する思いに応えようとする姿勢も、今なお後遺症に苦しむ被爆者の方々に対する思いやりも敬意も感じられない。誰かの書いた原稿を棒読みしているだけという印象だ。平和の聖地ヒロシマ・ナガサキでの総理大臣のあいさつがこれほど人の心を打たないとはどういうことだろう。情けないことだ。





 今こそ被爆者の方々の怒りを日本人みんなの怒りにしなければならない。ヒロシマ・ナガサキの核兵器廃絶の思いを世界共通の思いにしなければならない。









 さて、ここにきて安倍首相に体調不安説が出ている。平和祈念式典でのあいさつの時は、確かに顔色が悪くあまり元気そうには見えなかった。何だか老化が一気に進んだ感じがした。視線が定まらないで足元もふらつく感じがあって、全体に精彩が無く自信がなさそうだった。

 8月6日の会見は、6月17日に通常国会を閉じて以来、49日ぶりの首相会見だった。しかし質問は事前通告した4つだけ受け付け、全体でわずか16分間で打ち切ったようだ。足早に会見場から出て行く姿には、その場から早く逃れたいという気持ちがにじんでいるようだったと取材した記者たちは感じたそうだ。なぜそんなに会見が嫌なのか。あるベテラン記者の分析では、理由はいくつも重なっているらしい。

 第1に、役人が書いた原稿を棒読みするだけの演説をさんざんマスコミに揶揄されて、会見そのものがトラウマになってしまった。(自業自得だけれど)

 第2に、自由な質問を許せば、森友学園問題や桜を見る会、それに特に広島では河井夫妻の巨額買収工作事件について聞かれるに決まっている。(今までの悪徳お友達政治のツケだけど)



 第3に、コロナ禍への対応の失敗。今、安倍首相の頭は東京五輪でいっぱい。五輪の成功のためには一日も早い経済活動の活性化が必要だ。3月に西村康稔経済再生相にコロナ対策担当相を兼任させたところから始まって、一応コロナと経済対策は「両立」と言ってはいるものの、実際には経済最優先でコロナ対策は二の次ということで進んできて、その結果が、無理を承知の「Go To トラベル」キャンペーン。事実上の第2波の全国的な拡大は防ぎようがなくなってしまった。

 読売(安倍御用)新聞が載せた世論調査でも、「Go To トラベル」事業を開始したことを「適切でなかった」とする人が85%、安倍首相がコロナ対策で指導力を発揮していないとする人が78%で、もはや安倍首相は国民から見放されていると言ってもいいのではないだろうか。
 苦難の時こそ国民の前に立って、コロナ禍を克服し経済を活性化する道筋を指し示して国民に希望を与えようとするのが一国の首相であるはずなのに、逆にコソコソと逃げ隠れしているのだから、どうにも情けなく、滑稽で、哀れに見えてくる。

 一国の首相というのは命を削る程の激務なのだろう。それを8年も9年も続けるのだから、安倍首相はよっぽど健康なのかそれとも無神経なのか。けれど記者会見も満足に出来ないほど健康状態が優れないのなら、潔く首相を辞めなさい。あなた程度の代わりの人ならいくらでもいるでしょうに。