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生まれ
 1948年(昭和23年)
 ベビーブームの真っただ中
生活エリア  
 大阪 奈良 京都
趣味等
 本を読む事、
 音楽を聴く事
 (クラシック,ジャズ,中島みゆき)、
 山歩き、テニス、バイク、等






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 004 2019/07/07


 “岩船寺の紫陽花“


 

 紫陽花が見頃と思い…久しぶりに岩船寺に行った。
 以前は、よく浄瑠璃寺から岩船寺と歩いたが、最近はご無沙汰している。
 加茂駅から車で、ゴルフ場の横を過ぎて走ると、道路がだんだん細くなり、道路に蛇が横たわっていた。それを避けて、先へ進むと某TV放送の“ポツンと一軒家”に出て来るような崖の山道に変貌。それでも道を知っているからと思い、車を走らせると記憶にない道になり始めた。

 だが、間違ったと気付いた時は、バックするにも細すぎて出来ず、崖から落ちないように進むしかない。恐る恐る進んで行くと、ちょっと広い道路に出て何とか助かった!
 その道路の先には看板が見え、産業廃棄物場云々と書いてある、高い塀で囲われた広大な敷地。感覚的に見当付ければ岩船寺の裏だが、そこに産業廃棄場が出現した。
まあ、とにかく崖から落ちずに、岩船寺を遠回りして寺の横へ無事到着。

 その日は土曜日だったが、京都市内のお寺や奈良市内の賑わいとは程遠く、山寺の寂れた風情が昔と変わらない。
 山門の入口で500円(以前は300円)払い、中に入ると三重の塔が正面に。
こんなん風景だったかと?記憶を探っても忘れている…プロカメラマンらしき人が二人、写真を撮影。後はまばらな観光客が紫陽花を鑑賞していた。
 本堂では、ご住職が仏像の説明をされて、参拝者は頷いて聞いていた。この仏像も、確か見たはずだが…やはり記憶の彼方。
 この時期は紫陽花がメインと思っていたが、蓮の花も見事で、来た甲斐があった。境内を一周して紫陽花を鑑賞して山門を出ると、寺の前の茶店で野菜と漬物、ヨモギ餅が売られている。店のおばさんは商売気が無い、やはり田舎だ。
最近では三室戸寺の紫陽花が有名で、庭園の規模も違う。他にも紫陽花の有名なお寺が沢山あるが、岩船寺は人が少なく、寂れた山寺の風情を、ゆっくり楽しめる。

            山寺や 紫陽花蓮の 二重奏
                                  字足らず…
            
 今回、岩船寺へは知っている道と思って来たが、ここ数年の間に環境が変貌し、本当に危険な崖道になっている。昔からの住人は馴染みだろうが、知らぬ者は道に迷い怖い思いをさせられる。それに、山寺のすぐ裏が産業廃棄場とは、優雅な風情が半減。
 そう言えば何年か前、岩船寺裏の前の道路を超えた奈良市内で、産業廃棄物の不法投棄が問題になっていたことが…
 浄瑠璃寺と岩船寺、寂れた風情のある山寺だが、残念なことだ。