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生まれ
 1948年(昭和23年)
 ベビーブームの真っただ中
生活エリア  
 大阪 奈良 京都
趣味等
 本を読む事、
 音楽を聴く事
 (クラシック,ジャズ,中島みゆき)、
 山歩き、テニス、バイク、等






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  029 2021/04/24

 “ テレワーク “


 コロナ禍でテレワークやリモート学習が常態になって来た。会社や学校へ行かずに、テレワークで仕事、あるいはリモート学習で授業を受けて、週に1、2度会社、学校に出るだけだ。パソコンやタブレット等で、ICT(情報通信技術)を活用し、自宅を有効に活用できる働き方、 教育現場ではリモート学習になる。

 テレワーク、リモート学習は、主にパソコンとスクリーンを使う。学校教育現場でも使用され、政府は生徒に一人一台のパソコンを支給始めた。確かにテレワーク、リモート学習は便利だが、何か不安…



 テレワークで企業は人員削減を始めたし、学校では、@教師がパソコンに慣れていない、Aに通信設備がICT用に作られていない、B問題は情報管理がきちんとされるかだ。

 昨年放映されたNHKBS1スペシャル「コロナ危機 未来の選択」で、新型コロナウイルスのパンデミック(感染爆発)の混乱に乗じて加速する〈スクリーン・ニューディール〉*@に警鐘を鳴らしている。
 グーグルがリモート学習のシステムから個人情報を不正に収集していると、ニューメキシコ州の司法当局から訴えられた。親権者の同意なしに13歳以下の子どもの様々な情報を取得していると言うのだ。
 そう言えば、生徒に一人一台のパソコンを支給する事も裏がありそうだ。
 昨年、コロナ騒動最初の頃、文科省が9月入学、9月新学期にすべきだ、という話が出ていたが、調べると2009年に当時の文部科学省が提唱した〈スクール・ニューディール〉政策が出ていた。そこには「校舎の耐震化」「太陽光発電などによるエコ化」「公立中学校武道場の整備」とともに、「ICT環境の整備」。
 そして今、文部科学省のホームページには「プログラミング学習」⇒「GIGAスクール構想」へ変更、具体的には「児童生徒一人一台コンピュータ(端末)」⇒リモート学習を基本とする施策へ。

 リモート学習=スクリーン・ニューディールについて、カナダのジャーナリストナオミ・クライン*Aは「人の温もりを失い、監視が強化される」と警告している。教育は人と人の温もり、ふれ合いが大切だ。確かにリモート学習では人のふれ合いが少ない。


 現在、政府はマイナンバーカードを奨励、それを使いスマホでのキャッシュレス決済、教育現場でパソコン一人一台、医療現場ではAIが診断等、デジタル化を進めている。問題は、それらのデータを誰がどのように管理しているか不明、コロナ感染アプリcocoaの例でも複数の下請会社が存在し、責任の所在も曖昧である。また、政府、自治体が使用しているラインのデータ管理にも問題がある。取集されたコロナ感染以外のデータが一元化されると怖い、やはり監視が強化される方向に繋がる。国会で審議されているデジタル法案、個人情報保護法はどうなるのか。



 ところで
 テレワーク、リモート学習、スクール・ニューディール、スクリーン・ニューディール、グリーン・ニューディール等、カタカナばかりが並び頭が混乱してくる…


*@ 〈スクリーン・ニューディール〉、1930年代のアメリカで、フランクリン・ルーズベルト大統領が世界恐慌を克服するために行ったニューディール(経済回復)政策の「オンライン版」で、今回のパンデミックを機に教育や経済、医療などの分野にIT(情報技術)および、それをさらに進めたICT(情報通信技術)の普及を一気に加速させようとする動きをいう。IT(Information Technology)はパソコンやインターネットなどの情報技術のだが、ICT(Information and Communication Technology)は教育や医療の現場などで情報通信技術を活用したコミュニケーション(双方向の情報伝達)を意味する。

*A 彼女はスクリーン・ニューディールの代わりにグリーン・ニューディール(地球温暖化対策と格差是正を目的とした経済刺激策)を提唱しているが実現は難しい。