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人生は旅。 
知らない街を歩いてみたい 
知らない海をながめていたい 
どこか遠くへ行きたい 
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。

けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。

たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。

さて、どこまで放浪できるか ……







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 059  2021年 5月 24日

 電光石火の女 〜 Angelita Misa 3 〜


 「ひだるか」の港健二郎監督と今年1月19日も、京都タワー下の「スタバ」でお会いし、映画の話で盛り上がった。その日の帰り際、監督は私に「今度製作する映画に、放浪楽人さん、お手伝いしてもらえないかな。」と話された。監督からは数本の次回作の構想を聞いていたので、「監督、どの映画ですか?」と尋ねると、「ドキュメンタリー映画なんだけどね!」「わかりました!私に出来ることがあれば喜んで!」と即答した。監督は上機嫌で頷き、取材先に向かうためJR京都駅の改札口に消えていった。
 子どもの頃からの映画好きが、とうとうここまで来たかと、何だかとても嬉しかった。と同時に、監督は愛想で言っているのかなとも思ったが、とにかく悪い気はしなかった。

 数日後監督から電話があった。「映画の製作実行委員会を立ち上げる前に、少数人で映画の方向性を話し合う準備会をするので参加してほしい!」「えっ!準備会に私が参加するのですか?えらい見込まれたもんですね!」「うん、見込んでいるよ! 宜しくです!」この、よろしくです!は港監督がものを頼むときの口癖だ。

 2月12日、大阪天王寺の中華料理店で監督と私を含む男性6人で、準備会として映画製作の方向性を話し合った。「高次脳機能障害」を世に問う映画というテーマで、とても難しい内容の話し合いだったが、初対面のプロ写真家のKさん以外は皆顔馴染みであったせいか、緊張もせずにとても楽しかった。
 最後に今日の感想を求められたので、「難しい内容なのでこれから勉強しますが、私に求められているのは、難しい中身をどうやって多くの人に分かりやすく伝えるか、だと思いました。」とこたえた。するとみなさん紹興酒で酔っているせいか、しきりに感心してくださった。
 コロナの折、店は20時に閉店した。あっという間の3時間だった。帰る途中の電車の中で、「とんだ大風呂敷を広げてしまったなあ!」と後悔したが・・・

 2月20日、大阪天満のPLP会館で、第1回目の映画製作実行委員会が行われた。都会に慣れない私は道を迷ってしまい3分ほど遅刻した。会議はもう始まっていた。監督や先日お会いしたみなさんに挨拶も出来ず、とりあえず空いている席に座った。十数人が参加していたが、準備会のメンバー以外は皆初対面だった。

 私の正面に座っていた港監督の提案の途中だったが、私の隣に座っていた女性が、なんと挙手をして意見を言い始めた。
 「先日の森さん(元東京オリパラ大会組織委員会会長)の発言からも分かるように、この国のジェンダーに対する意識の低さはどうしようもないですね!」
 確かにこの女性の言う通りなのだが、今、手を挙げて言うことかなと思い、私は首を横に振り彼女の観察を始めた。うん!若い!こういう所に来る女性にしては極めて若い。服も着こなしもお洒落だし、履いているブーツもまたお洒落。私の住んでいる奈良の田舎には絶対にいないタイプだ!
さらに彼女の発言は続く。「環境問題でも動物愛護の問題でも、日本は先進国どころか後進国ですよ。」まさに彼女の言う通りなのだが、若い者の正論は若干鼻につく。
 私はさらに彼女を観察した。つけているマスクまでお洒落だ。やっぱり都会の女性は違う。彼女がしゃべっている間、じっと顔を見ていたら、タレントの優香に見えてきた。まさか!優香がここにいるわけがない!優香にしては声が低いのでやっぱり違う。
 彼女の発言後、監督の提案が再開されたので、私は正面を向いた。

 1時間が経ち休憩になったので、私は監督の所に行こうとしたが、監督は「来るな」という意味か、右手の掌を前に出した。そして私の隣の女性に目配りをした。(と思った)すると、女性は立ち上がり私の横に来た。

 「あの、放浪楽人さんですよね?」
 「えっ!私をご存知で?」
 「監督からいつもお話を伺っております。」
 そして彼女はマスクを外した。その顔を見て、げえー!?
 その時私は、自分の心臓が胃袋の中に入ったかと思うぐらいびっくりした!!

 「原陽子だ!」

 原陽子とは、映画「ひだるか」の主人公・ヒロインである。

 同時に3つの言葉が頭に浮かんだ。
 1つ目「青天の霹靂(へきれき)」1974年、田中角栄総理の後を受けて、自民党総裁に指名された、三木武夫(総理大臣)の第一声。








 2つ目「ハッとして!GOOD」1980年、田原俊彦の2枚目のシングルレコード。この曲が流されたグリコのCMで、松田聖子との共演が話題になった。




 3つ目「絵にもかけない美しさ」童謡「浦島太郎」の一節。




 彼女はポーチから自分の名刺を素早く取り出すと、私の胸の前に差し出した。
 この間「0.33秒」(これ、かもと ミサ というダジャレ(笑))

 もの凄い早業だった。まさに電光石火?この名刺が手裏剣だったら、私は何の抵抗も出来ず即死していた。(笑えない)

 名刺を見たら「岡本美沙」と書いてあった。そりゃそうだろう、原陽子は岡本美沙が演じていたのだから。

 「監督から聞いているのですが、放浪楽人さんのブログはどうしたら見られるのですか?」
 「さすらひのがくと、と打ってもらえば、すぐに目次が出てきます。」
 「そうですか、分かりました!」
 その時、彼女はもうマスクをしていたが、目の奥が笑っていたような気がした。
 「ブログ、港監督の次は岡本美沙さんを書こうと思っています。」
 「どうせ私の悪口を書くんでしょう?!」やっぱり目が笑っている。
 主演で映画デビューした大根女優、というキャッチコピーが何だか見破られているのではないかと思ってしまった。
 「取材させてもらっていいですか?」
 「もちろんです、お願いします!」
 ああ良かった!彼女は思っていたほど気難しくないので安心した。
 すると「休憩時間を終わります!」と司会から声があったので、お互い座って会議に参加した。

 会議が終わって、私は席を離れて監督や準備会で会った人達と5分程度談笑した。それから岡本美沙さんにブログの取材をしようと思い席に戻ると、彼女はいなかった。
 近くの人に「岡本美沙さんは?」と聞くと、「もう帰りました。」とのこと。
 帰る時も電光石火か! とがっかりした。

 座っていた椅子の上に置いた自分のカバンを取ろうとしたら、カバンの上に名刺が置いてあった。先ほど貰った岡本美沙の名刺と違い今度の写真は色っぽい! そして何気なく裏を見ると、げえー!?!もう一度びっくりした。



 「そのひと岡本美沙 水の都大阪へ 只今見参!」と書いてあった!

 放浪楽人のブログ、読んでくれていたんだ! (放浪楽人第53話 参照してください)

 今度いつお会い出来るかわからないが、いっぺんにファンになった。

 やることが憎いなあ! お洒落だなあ! かっこいいなあ!


 では、最後に岡本美沙のCDアルバム「Yo 〜Identidad〜」のプロモーションビデオをご覧ください。





   読者のみなさんからのレビュー(感想)第58話
   続・私が選んだ 異色の映画デビュー女優3人 〜Angelita Misa2〜  

 58話も楽しく拝見致しました。
 「ひだるか」に登場された美沙さんの美しさ・オーラに、観た方がひきつけられたのが、放浪楽人さんのお話伺いよーくわかります! 港監督のもと、初出演・初主演、凄いの一言です。
 過去の諸映画との比較、考察も深いものがありさすがーと思っております。
 今回も学びがたくさん、ありがとうございました。 
    (村田隆子さん バイオリンプロ演奏家)

 岡本美沙を映画の主演に抜擢した私の目は「節穴」でないことを、美沙さん、今後の活躍で証明してくださいね。私は映画への夢だけは失うまいと思っています。宜しくです!
    (港健二郎さん 映画監督)

 「ひだるか」を見た時に、岡本美沙さんの演技、誰かに似てるなーと考えていたら、草刈民代さんが浮かんできました。
 初出演で主役、凄いですね??次回映画楽しみに待っています。
    (コンサドーナさん 60才代女性)

 私も、全く演技経験がなかった岡本美沙さんのチャレンジ精神に驚きますが、プロのピアノの演奏者としての誇りと自信が彼女を支えていたのではないかと思います。このことは、おそらく草刈民代さんにも言えることでしょう。
 バックナンバーも楽しく拝読しました。どの号もとても丁寧に記述されていて感心しました。私にもたくさんの好きな女優がいますが、その中の緑魔子とジュリエッタ・マシーナが主演している作品を、昔、参加していた映画会で紹介したことがあります。
    (とりさん 60才代男性)

 要は、好みの女性の話なんだ。よし、オレも書くぞ。ヨシ子とアヤ子とクミ子の巻を書こうかしら。えー誰か分からないって? この未熟者め、佐久間、若尾、秋吉だろうが。
    (山之辺三歩さん 「一握の知力」管理人)

 文頭を見て、今回は若返ったと思ったのも束の間で未知のゾーンに入ってしまいました。
 最近の女優さんより先輩女優さんの方が洋風の顔立ちですね。日本人でボンドガールの浜美枝さんとかかっこいいです。ちょっと的ずれましたか?
    (北の成人さん 60才代男性)

 ミサさん、二人とも知りません。放浪楽人さんはどんなところからでも泉のように、話の盛りが出てくるのですね。
    (プルメリアさん 70才代女性)

 いやあ、確かにこの3人、美人でよく似ています。さすが放浪楽人さんは映画通だ、よく気づきましたね。岡本美沙さんが「隠し砦の三悪人」雪姫のあの格好あのメイクをしたらよく似合うでしょうね。乗馬もきっとお出来になるだろうし。また「Shall we ダンス?」の岸川舞役も美沙さんがやれば素敵でしょうね。音楽家だからリズム感いいし、社交ダンスだってすぐ出来ると思います。
 港監督!この2つの映画、岡本美沙主演でリメイクできませんか?
    (中年ジェットさん 60才代男性)

 こんなによく書いていただいて申し訳ないほどです。村田隆子さんや港監督まで感想を書いて下さり、(あ、上原美佐さんは存じ上げなかったのですが、前の放浪楽人さんのブログで知りました!)ありがとうございます、、草刈民代さんも美しい方で、ご一緒に並べていただくのは忍びないです。私なんぞを取り上げて下さりありがとうございます。
 また、頑張らねば、、と思いました。いつも宣伝頂き、ありがとうございます。
 音楽家の分際で、厚かましく思います。虎の威を借る、、にならないようにこれからも精進いたします。私のフェイスブックに放浪楽人さんのブログとかシェアさせてもらってもいいのでしょうか?
 ちょっと厚かましいかなぁ。
    (放浪楽人のレビューに只今初見参! 岡本美沙さん)