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黒川弘務元検事長問題を斬る!
検察は行政府の一部でありながら、ロッキード事件のように首相経験者でさえ逮捕、起訴できるため、政治的に独立性、中立性が強く求められる役職であった。その特殊な職務から身分や定年は国家公務員法ではなく検察庁法で定められてきた。同じような配慮から、戦後の日本では内閣が任命権を持ちながらも、検察側が決めた人事案を尊重する慣例が続いてきた。だが、法改正すれば政治家の疑惑を追及した検察官の定年を延長せず、捜査しなかったり不起訴にしたりした検察官の延長を認める忖度も可能になる。(朝日新聞デジタルより)
検事が賭けをしてもいいのか
新型コロナウイルスの感染拡大をさせないように、日本国中で外出等の自粛を求められていた最中に、賭けマージャンをしていた黒川弘務元検事長が辞めた。そもそも黒川は今年2月に定年退職をするはずであった。しかし安倍内閣は、定年直前の1月に黒川を留任させるという暴挙に出た。政府が過去の国会答弁で「それは出来ない」としていたにも関わらず、安倍内閣に近いといわれてきた黒川をなんとしても検事総長に据えたいために行ったものだ。
国会で確認したものを無視し、時の政権が自分勝手に政治をすすめたらどうなるのか。こんな無茶なことがやられて良いのだろうか!
ジャーナリズムとは何か
さらに許せないのは、黒川と一緒に賭けマージャンをやっていた産経と朝日の新聞記者である。産経はいざ知らず(笑)朝日新聞は国家権力に対してひるまずにものを言ってきたと自負してきたのではなかったのか!?
新聞を支えているのは新聞を作る人だけではない。新聞取次所で働いている人の嘆きを聞いたことがあるのだが、最近は情報をパソコンやスマホでより早く知れるので、新聞を止める人が増えている。また現在は自粛ムードが溢れているので、新聞の挟み込み広告が減ってきていて、これも減収の要因になっている。
こんな不祥事が出てくると、朝日新聞の反権力の姿勢に期待していた人が、離れていくのではないかと心配だ!
雨の日も強風の時も新聞は配られる。新聞記者はこの苦労が分かっているのか!