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№019 2022年 10月 04日
罪（国葬）を憎んで安倍晋三を憎まず
～ 今は安倍氏を静かに追悼したい ～
「やっぱりね、そうだろね、しんどいね、未練だね」
これは、氷川きよしのヒット曲「大井追っかけ音次郎」の一節。次のネット記事を読んで私はそうため息をついた。
誤算続きの安倍氏国葬 4割が招待辞退、国会議員6割欠席、費用はエリザベス女王国葬以上
儀仗隊の先導により、遺骨を抱いた喪主の昭恵さんが入場した。約2か月前に夫との別れを告げたときに見せた姿よりも幾分かほっそりとし、遺骨を支えるその腕は、あまりにか細く思えた。愛する夫を失った深い悲しみからか、それとも嫌でも耳に届く批判的な声の多さの心労ゆえか、昭恵さんは身の置き所のなさを感じているという。
誤算続きのお別れに、会場からは深いため息が漏れた。9月27日に行われた安倍晋三元首相の国葬。最初の読み違いは参加者の数だった。国内では約6000人に案内を発送したが、そのうち出席したのは約3600人のみで、4割にあたる2400人が招待を辞退。元職を含む国会議員にいたっては6割が欠席の意向を示した。さらに、海外からの弔問客も尻すぼみとなった。
「当初は各国の首脳が来日して華やかな弔問外交が繰り広げられると喧伝されましたが、フタを開けてみればG7首脳の出席はゼロ。噂された米国のトランプ前大統領やオバマ元大統領といった“大物”も来なかった。在任中の安倍さんは外交を最大の成果としていただけに、海外の要人の反応は寂しいものでした」（政治部記者）
国民から大きく反感を買ったのが費用面だ。当初、政府は2億4900万円の予算を計上したが、「要人の送迎費や警備費が含まれていない」などと追及されると、「概算として16億6000万円の費用がかかる」と明らかにした。
奇しくも8日違いで行われたイギリスのエリザベス女王の国葬にかかった費用は、英メディアによると推計800万ポンド（約13億円）。荘厳で気高くもあった女王の国葬よりも高額となった安倍氏の国葬費用に違和感を抱いた国民は少なくなかった。
「女王の国葬ではかなりの数のボランティアが献身的に働きましたし、大掛かりに見える儀礼の備品は使い回しているものも多かった。沿道を埋め尽くした花は、国民から献花されたものを王室の庭師が手作業で並べたもので、どこを取っても国民の女王への愛にあふれたあたたかく手作り感のある内容でした。英国民は13億円という費用に不満はなく、自分たちの手で送り出したいという気持ちが強く感じられました」（在英ジャーナリスト）
かたや日本政府は、警備に要する経費として8億円、海外要人の接遇に要する経費として6億円、待機場所の借り上げなど式典関係の経費として2.49億円を計上した。だが実際の式典に国民の葬儀としての一体感はなく、物々しい警備だけが印象に残った。
「あれだけやれば、16億円超では到底収まりません」
こう指摘するのは元公安警察で作家の濱嘉之さんだ。
「政府は警備にかかる経費を8億円としますが、あくまでも発表されたのは道府県警察の費用で、そこに警視庁の警察官4万5000人の費用は含まれていません。国葬は国の行事なので警視庁の警備費は国が負担する必要があります。しかも今回、警察は威信をかけた人海戦術による警備を行ったため、さまざまな費用を合わせて試算すると警備費だけで最低でも40億円かかります。
一方で国には使途を公開しなくても使える官房機密費と外交機密費があり、当初の概算16億6000万円を超える費用は機密費でこっそり補填されるかもしれません」
この先、当初の概算を上回る国葬の費用が明らかになれば、国民の怒りはさらに増すだろう。
（以上９月２９日 NEWSポストセブン 女性セブン2022年10月13日号）
女性セブンという一般週刊誌でさえも、国葬に対してこんなに厳しい論調だ。
しかし私はあえて、亡き安倍晋三氏を偲び、彼の写真でその活躍を静かに振り返りたい。
国民の税金を私利私欲のために使ってきた人の葬式に、何十億もの税金を使う、もはやブラックユーモアだ。
それでも東京オリンピックにつぎ込んだ金の１０００分の１か。こちらも１年経って不正がどんどん発覚している。情けない限りだ。
さてさて、国葬にもなった偉大な政治家、安倍晋三氏に、合掌。
月光仮面２１応援団レビュー 第１８話
勝った負けたとさわぐじゃないぜ あとの態度が 大事だよ
～国論二分 安倍国葬とは～
皆さんの安倍国葬に対する思いを読ませて頂き、共感共鳴するところが多かったです。
安倍国葬についてどう思うかに関しては、過去の事実認識と未来への繋がりという二点から答えを出しました。
過去の事実認識では、安倍晋三の政治手法、政治方針、政治結果がお金と権力と利己主義が色濃く反映されたものであること。
歴代最長の任期総理というのも、反社の旧統一教会との繋がりで、票や選挙活動スタッフを回してもらっていたお蔭での記録であって、アンフェアで、評価できるものでない。
未来への繋がりという点では、安倍元首相は、安保法制、憲法改悪、など、国民の命と人権を蔑ろにしてきた人物であるにもかかわらず、国会の審議を経ないで、その安倍元総理を国葬にという岸田首相のごり押しで行われたことは、安倍政治の否定が中途半端に終わり、安倍もどき政治が引き継がれ、国民、人類のいのちと人権が脅かされかねない。
以上、二点を踏まえて、お金と権力と支配欲で動かしていく政治から、いのちとまごころで動かしていく政治への転換を、私たち国民の意識と世論と行動で表していきたいと思います。
S・Eさん
私のコメントが載せられていて、ビックリしました！色々な感想が送られて来るのですね。
心理学の研修を思い出しました。1枚の絵を見て、「何に見えますか？」の問いに、老婆に見える人がいたり、ウサギに見える人がいたりしていました。感じ方も三者三様ですね。
現役で勤めていた時は、政治に対しては関心がなく、また、うとくて、分からない事だらけで恥ずかしいです。現在もですが。安倍晋三が総理であった時の事も、理解出来ていません。
この国葬には、総理ではないタイミングの安倍氏なのに、昭恵夫人が辞退出来なかったのか？と庶民的な思いです。
M・Mさん
今回岸田さんが国民の声にしっかり耳を傾け、もし「国葬を早急に閣議決定したことは迂闊だった」と説明され、国葬から今までの首相と同じ自民党葬に変更されていたら、岸田さんのその勇気と決断に支持率はぐんと上がったのになあと、ちょっと岸田さんに期待していたので残念。
森友等一連の問題は未解決、そしてコロナ禍で国民の生活は皆必死の中、政治家の方々は末端の国民の本当の生活をいったいどれだけ理解してはるのか。
本当に私達個人個人がもっと勉強して、正しい判断が出来るようにならねばと思います。
K・Cさん
私の地元山梨県でも国葬反対集会を行いました。
O・Hさん
仕事があったので国葬をライブで見ていません。ホントにあれだけの税金、ごはん食べられない方に配って欲しいですね…。
あの金額には、ただただ驚きました。
M・Tさん
私の周りにはいろんな考え方の人がいます。もちろん自民党の支持者もいますが、「国葬賛成」なんて誰からも聞いたことはありません。私の印象では賛成2割反対７割で、国論二分ではなく国民の意思は「反対」が大多数だったと思います。
国葬に一般参加で献花に並んでいた人は、旧統一教会から動員がかかった人ではないのかと勘ぐってしまいました。
山之辺三歩さんの、Twitter#国葬やめろ、を読みました。核心を突いた痛烈な批判。胸のすく思いでした。山之辺三歩さんの映画評も読みました。放浪楽人さんは映画ファンの立場からの評論ですが、それに対して、三歩さんは評論家のような深い分析。比べて読むと興味深いです。
S・Jさん
「どうどうどっこの唄」の３番「お前さんには色気がないと…」の歌詞で思いました。色気って何なのか。若い頃のボーイッシュな水前寺清子さんはとても爽やかで素敵ですね。
S・Gさん
※追記 当サイト管理人「山之辺三歩」より
参考までに。下の "The Usual Suspects" をクリック。「美味しくてためになる」記事です。
