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◆奈良県天理市在住、男、後期中年

◆楽器演奏
Sax(Ts、As、 Ss、 C管Ss)、 Bassoon、 Oboe、 Clarinet、Fluteをはじめ、メロフォンやC管ピストントロンボーン、
アルメニアのDuduk、中国の管子(グゥアンズ)など変な楽器多数。
お気に入りは透明のサックスと、吹くとなぜか笛の音がなる「アンデス」というへんてこなピアニカ(?)。
極めつけはニッケルハルパ。

◆音楽活動
オーケストラ、jazzバンド、吹奏楽、マーチングバンドなどの作・編曲
(近場では天理市山辺幼稚園園歌作編曲、天理市生涯学習テーマソング作編曲、校歌吹奏楽編曲多数…)、
こどもの歌シリーズ等CDの作編曲や子ども向けのショー音楽、語学書籍の付録CD作成etc。
(仕事ください…)

◆DIY
◆ガーデニング
◆奥さんと面白いこと探索ドライブ


ガレージはバラのアーチ
5月13日撮影




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  005  2019年6月16日

■ 奈良市 小倉町 「田の虫送り」


沿道には燈火が並ぶ。



陶芸家のみゆきさん宅でみんなでワイワイお食事。



夕暮れが近づき田の虫送りの時刻が近づく。


観音寺で虫供養が行われた。


本堂から移された火を順次松明に移していく。


燈火を振りかざし虫を送る。



夕暮れの中、虫送りの列がつづく。
 
 6月某日、奈良市山間の小倉町で行われた「田の虫送り」に参加してきた。
田の虫送りの行事は、田植えの後に発生するウンカなどの害虫を松明の火で村のはずれまで誘い、焼き払うという伝統行事だ。
 古くは各地の集落で行われていたらしいが、今では奈良市東部では小倉町と針ケ別所町に残っているくらいという。
 天理市の山田町、小倉町に隣接する室生無山、室生染田などでも行われているらしい。
そういえば、小豆島で撮影された映画「8日目の蝉」の中で虫送りのシーンが出てくるが、映画の撮影前までは虫送りは途絶えていたらしい。






 当日は「一握の知力」管理人さんご夫婦とウチの奥さんの4人で小倉に向かった。
小倉在住の陶芸家作家、米田みゆきさんのご自宅で特製カレーや手作りのお総菜などを参加者でわいわいと美味しくいただいた。
 みゆきさんとなんらかのつながりがある面々なのだが、初対面の方がほとんどだ。
集まったのは、イラストレーターとか、カフェ経営をされているとか、ログハウスとイングリッシュガーデンを楽しんでいるとか、ニューヨークまでオペラを聴きに行くとか、なんだか人生を楽しむ達人(変人?)が多くて面白かった。




 さて、虫送りの時刻が近づいてきて外に出てみると、観音寺までの道に行灯型や素焼きの灯火が観音寺の階段まで繋がっている。
 何だかワクワクしながら観音寺に向かった。
 観音寺では「虫供養」が行われる。たとえ害虫であっても殺生でありから、供養をするという仏の教えなのだろう。








 夕焼けに山が染まる頃、近隣の村の人々が松明をもって集まってくる。
 松明は竹の割木を縛り、先には枯れた杉の葉が挿してある。
 本堂から移された火を一斗缶に移し、その火を順次松明に移していく。火がついたら松明を振りかざしながら次々に虫送りが始まる。









 虫送りは、針ヶ別所境の川尻地蔵さんまでの平地コースと、山の峠までの山道コースに分かれていて、私たちは平坦コースを歩いた。
 軽トラックに積まれた太鼓のドン!という音と、夕暮れの村に響く虫送りの歌。
「田ァ〜の〜む〜し、お〜くりゃ〜なすびも〜かぼちゃも〜や〜け〜や〜け〜」何だかいいねぇ!
 1qほど歩き、村堺である川尻地蔵のとんど場で虫送りをした松明が燃やされて、行事は終わった。
 山道コースでは蛍も見られたらしい。ゆったり、ほっこりした時間だった。



 この行事、昔は男の子だけ参加でき女の子は見学しかできなかったという。さらに昔は女性は見学も出来なかった時代があったらしい。
貴重な伝統行事に誰でも参加できる良い時代だ。来年はあなたも参加してはいかが?