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生まれ
 1948年(昭和23年)
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 大阪 奈良 京都
趣味等
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 (クラシック,ジャズ,中島みゆき)、
 山歩き、テニス、バイク、等






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  035 2021/10/29

 “ 異常気象 “ ― 食料問題 その2 人口肉


















 前回は植物工場だったが、今度は人口肉について調べてみた。人口肉も植物工場と同じように、日本を含め世界各国で人工肉の開発・商品化が本格化している。
 
 人工肉は「植物肉」と「培養肉」に大別され、「植物肉」は大豆や小麦などの植物性タンパク質を肉状に加工した食品で、「代替肉」とも呼ばれ、「培養肉」は牛や豚などの家畜から採取した細胞を培養した食品である。培養肉は家畜を屠殺せずに家畜由来の肉を生産できることから「クリーンミート」とも呼ばれている。
 人工肉の研究は1960年代から始まっていたが、当時はバイオテクノロジーのレベルが国際的にも低かったため、研究から開発への進まず。最近、バイオテクノロジーと先端科学技術が融合した人工肉ビジネス 国家プロジェクト「MeatTech」の登場により、2010年代から人口肉の実用化に向けた開発が急速に進みだした。

 FAO(国連食糧農業機関)は2009年9月 「世界の人口が100億人弱に達すると予測されている2050年までに、世界全体の食肉生産を現在比74%増産しなければ、タンパク質クライシスに陥る可能性がある」との試算を発表し、「2050年までに世界中の食肉生産量を現在の約2億7000万tから約4億7000万tへ、2億t増産する必要がある」と警告。

 ◆ 植物と食肉との関係 ◆ 

 牛肉の場合、牛肉1sの生産には10sの飼料用穀物が必要とされ、出荷時の成牛の体重は平均650sと言われている。この成牛1頭を育てるのに単純計算で6.5tの飼料用穀物が必要とされている。
 このため、食肉生産量を2050年までに2億t増産するためには、飼料用穀物生産量を20億t増産する必要があり、その一方でFAOは先の試算で食用の穀物生産量も「現在の約21億tから31億tへ増産しなければ」と言っており、食用と飼料用合わせて30億tの増産が必要ということになり、これに豚肉鶏肉を含めると飼料穀物の増産を賄う農地を確保できるのか?さらに、この異常気象が追い打ちをかけ、食糧問題をより困難にしている。

 ◆ 培養肉 ◆ 

 培養肉は、まず藻類から抽出した栄養素と複数の動物細胞の分泌物を含む培養上清を用い、筋肉組織の源となる筋芽細胞を増幅。次に増幅した筋芽細胞に、MeatTechを駆使して成熟化・肉厚化させることで安価な食肉生産が可能になり、我々が普段食べている家畜食肉と同様の食肉が、安定的で持続可能な生産の可能性があるとされている。

 ◆ 植物肉 ◆ 

 植物肉は主原料が大豆、小麦などの穀物でハンバーグ用パティが実用化されている。大豆等の穀物から抽出できるタンパク質の割合は10%前後。日本食品標準成分表を見ると、穀物100g中のタンパク質含有量は燕麦13.0g、ソバの実10.8g、トウモロコシ8.6g、小麦13.0g、大麦10.6gなど。「畑の肉」と呼ばれる豆類は別格で、小豆は20.3g、いんげん豆は19.9g、エンドウ豆は21.7g、大豆に至っては33.8gもある。と言っても、豆類を除いた穀物の場合、仮に10sの植物肉を生産するためには100s前後の穀物が必要とされ、現在の家畜肉の生産システムと基本的に変わりないので食糧問題解決にはやはり弱い。



 今後、植物肉より培養肉の生産システムへシフトされていくだろうと思われる。

 培養肉のデメリット
  ・培養肉の価格が高い⇒ 増産により価格は低下していくだろうが…
  ・肉の栄養素は得られない ⇒ 今後、研究の必要性がある
  ・畜産業界は衰退の可能性がある

 個人的には培養肉=不自然な肉は個人的に食べたくない…