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人生は旅。 
知らない街を歩いてみたい 
知らない海をながめていたい 
どこか遠くへ行きたい 
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。

けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。

たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。

さて、どこまで放浪できるか ……






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 017  2019年10月31日

 深まる秋、さてどこへ行こうかな! 〜 一人旅のすすめ〜


 宇賀なつみというフリーアナウンサーがいる。今から10年前、テレビ朝日(関西では朝日放送のキー局)に入社した4月に新人でありながら「報道ステーション」(当時は古舘伊知郎がメインキャスター)の気象キャスターに抜擢された。無茶な人事だなあとも思うが、入社したての女性アナウンサーをいきなりレギュラーで使うのはテレビ朝日の常套手段である。
 最初の頃は原稿を読むことも作り笑いも上手に出来ず、見ているこっちがハラハラドキドキしていたが、やがて2年が経ち、スポーツコーナーを担当するまでになった。
 私はほぼ毎日「報道ステーション」を視聴しており、彼女が出て来ると、まるで親のような気持ちで見守り応援した。また、確実にアナウンサーとして成長していく姿を見るのも楽しかった。
 やがて5年が経ち、平日早朝の情報番組に移動し「報道ステーション」から卒業したので、彼女をテレビで見かけることはほぼ無くなった。2年前に結婚し、今年テレビ朝日を退社してフリーアナウンサーになったことはネットニュースで知った。



 今の宇賀なつみには特に強い思い入れがあるわけではないのだが、先日、たまたま目にした新聞の旅行広告に、心に残る彼女の文章が載っていたので紹介する。



 旅行の達人が語る旅の魅力「旅先では心が解放され、いろんなことに寛容になれる」

 会社勤めのころもまとまった休みがとれると必ず旅に出ていましたし、フリーになった今では毎月どこかへ行っています。
 旅の計画はきっちりたてず、訪れた先で気になった場所へ行くタイプですね。特に海外では、現地の暮らしを垣間見たいので、バスや電車を使って大学や図書館など公共の場所へ足を運ぶことが多いです。
 そうやって街中を歩いていると、思いがけないきっかけで友人ができることもしばしば。イスタンブールで道に迷っていた時に助けてくれた男性や、メキシコシティのバーで意気投合した女性など、これまで素敵な出会いがたくさんありました。
 一方で、ゆったりとした時間を過ごすのも好きです。今年の夏には長野県の蓼科で一人で1週間滞在し、毎朝5時ごろ鳥の鳴き声で目覚め、温泉につかったり、散歩をしたりして自由に過ごしました。
 私は一人旅が好きなのですが、いつも思うのは「一人の方が一人じゃない」ということ。一人だといろんなことを考えるので、家族や友人の大切さを改めて感じますし、自然と現地の人との会話も増えます。
 旅の魅力って、行くたびに視野が広がることだと思うんです。世界にはいろんな人がいていろんな暮らしがあるんだなぁと知ると、気持ちがすごく楽になる。「こうでないといけない」と凝り固まっていた価値観がほぐれるというか。心も解放されて、いろんなことに寛容になれる。新しい発見があっておもしろいし、仕事にもプライベートにも良い作用がありますね。
 今気になっているのは秋田の乳頭温泉や、伊豆諸島などの離島。海外ではまだ行ったことがない、南米とアフリカ。こうやって「次どこ行こうかな?」とワクワクすることも旅の醍醐味ですよね。(談)




 旅にはいろんな形があって、ツワーでの観光、家族旅行や友人達との気ままな旅など、人それぞれの楽しみ方があるのですが、今私は、好んで一人旅をすることが多いです。ローカル線に乗って特に目的地も決めず、ぼーっと景色を眺める。遠くに住んでいる知人に会いに行き、その土地の名物料理をいただきながらひたすらおしゃべりをする。景色を楽しみながら山を登り、古道や川沿い・湖の周りを、季節の風を感じながら歩く。観光地でもない知人もいない初めての街へ行き、思うがままに散策し、そこで住む人たちの暮らしぶりを知る。あまり人が来ない穴場スポット(春の桜や秋の紅葉)には毎年欠かさず行く。このように一人旅といっても私にはいろんなバージョンがあります。
 宇賀なつみさんの言うように、一人旅の方が現地の人との出会いや会話が増えます。また、改めて家族や友人の大切さを感じます。「一人の方が一人じゃない」は同感です。また、いろんな土地での人々の暮らしや考えを知ると、「こうでないといけない」といったこだわりが弱くなり、多様な価値観に対し寛容になれる、ということも確かにそう思います。10年前のあの新人アナウンサーの成長がなんだかとても嬉しいです。



 一人旅を実践し、宇賀なつみさんの体験談に共感できる今。
 子供の頃からあこがれていた、永六輔の「遠くへ行きたい」の世界観に一歩近づけたような、そんな気がしています。

 みなさん、一人旅を始めてみましょう。べつに遠くへ行かなくてもいいのです。まずは近場から、どうですか。









  たわらもと吹奏楽団からのお知らせ 
    11月2日(土) 16時15分〜 弥生の里ホール 文化祭出演
    曲目 男の勲章 マツケンサンバU  是非お越しください!