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人生は旅。 
知らない街を歩いてみたい 
知らない海をながめていたい 
どこか遠くへ行きたい 
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。

けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。

たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。

さて、どこまで放浪できるか ……







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 №031  2020年4月07日

 70才、初めて産みます セブンティウイザン
                ~こんにちは赤ちゃん!へ


 70才(妻)と65才(夫)の熟年夫婦の第2の人生(終活)が、なんと子育てになる!?という興味深い設定で始まったドラマ「70才、初めて産みますセブンティウイザン」が、毎週日曜22時から(4月5日スタート)NHKBSPで8回(予定)に渡り放映される。このドラマ、お勧めする!
 
 発表されるや爆笑と号泣の嵐を巻き起こしたマンガ「セブンティウイザン 〜70才の初産〜」
 自然妊娠による超高齢出産という奇抜な設定だからこそ浮かび上がるのは、リアルで感動的な夫婦の出産日記。産むべきか産まざるべきかの葛藤、高齢出産に伴う身体的リスク、若夫婦に混じってのパパママ教室、何もかも初体験ゆえの失敗や迷走…。そこには、誰もが共感できて、誰もが手に汗握る、夫婦の奮闘が詰まっている。 いくつになっても人生チャレンジ!小日向文世竹下景子演じる合計135歳の新米パパママの、笑って泣けるホームドラマだ。

 1回目のあらすじ。その日、定年を迎えたサラリーマン・江月朝一が帰宅すると、妻の夕子が爆弾発言。「私、妊娠しました」「はい?」 遂に認知症か! 焦る朝一だったが夕子は大真面目。訪れた町の産婦人科では医師が目を丸くする。妊娠は本当だった! しかも夕子は産む気満々だ。ますます焦る朝一。思い描いていた穏やかな老後はもろくも崩れ去った。これは覚悟を決めなくては。だが、超高齢での出産はリスクだらけ。おまけに周囲からは猛反対。覚悟が揺らぐ中、訪れた大学病院で医者の鬼子母龍太郎が言う。「妊娠、おめでとうございます」 嬉しさのあまり泣き出す夕子。「おめでとうって、はじめて言ってもらった…」


 現在テレビドラマといえば、若者向け恋愛もの、刑事もの、医療ものが中心だが、このドラマは珍しく60才以上の熟年向きだ。第1回を観たが「そんなバカな」と驚いたり「なるほど」と納得したり「そうだろう」と共感したりするセリフや設定が多く出てきて、何だか嬉しくなってくる。
 
 竹下景子の自然な演技と老け顔メイクが魅力的だし、小日向文世の抑えた芝居に好感が持てる。二人とも上手い役者だなあと改めて思う。大学病院の医者鬼子母龍太郎役の中村梅雀もいい味を出している。本当に素晴らしいキャスティングだ。
 第1回目を見逃しても大丈夫、2回目から観ても十分理解でき楽しめる。是非8回目まで見ていただきたい。

 妊娠・出産とくれば赤ちゃん。赤ちゃんといえば先日亡くなった歌手梓みちよの代表曲「こんにちは赤ちゃん」

 この曲は作曲者中村八大の第一子誕生をヒントに永六輔が作詞した作品である。本来はそのエピソードから永がパパの心情を歌詞にして、中村にプレゼントした曲であった。永は自身のコンサートや、後年テレビ朝日の『題名のない音楽会』に出演した際などに、「パパの心情版」のこの曲を歌っている。
 1963年7月、NHKテレビの人気番組『夢であいましょう』の今月の歌コーナーにて紹介された。原曲はパパの心情の歌詞であるが、歌い手が女性の梓みちよであることなどから、永六輔がママの心情に置き換えた。

 譜面の視聴者プレゼントへ週に1万通を超える応募が殺到するなど、以後の大反響から同年11月1日キングレコードよりシングルレコードが発売されると、100万枚を超える空前の大ヒットとなった。は同年の第5回日本レコード大賞を受賞し、第14回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たす。
 1992年には第43回紅白歌合戦に16年ぶり11回目の紅白カムバック出場を果たし、この年6月に亡くなった中村八大を偲んで「こんにちは赤ちゃん」を歌う。

 

 は持ち歌である「こんにちは赤ちゃん」を長年コンサートで自ら封印し歌わなかった。その理由は「この歌は今、私にとって重すぎる」「いまさらこの歌は私には似合わない」などというものだったが、2002年の40周年記念コンサートでのアンコールの際に「初めて心からこの歌の素晴らしさを理解することが出来た。こんな良い歌を今まで歌わなかったのが、情けない、中村八大先生に申し訳ない」と言い、封印を解き歌った。2006年には、「この曲は私にとって世に出してもらうきっかけであり、一番の宝物だから、大切にしよう。40年もかかってやっとそんな気持ちになれたから、アンコールの最後にやっと歌えたんです」と明かした。以後はステージでも必ず歌うようになった。

 封印を解いた理由について、他にもは「米国で日系の一世、二世の方々の前でこんにちは赤ちゃんを歌った時に、皆さんが涙を流しているのを見て後悔したから」とも語っていた。
 ヒット曲は歌手個人の物ではなく、歌を愛するすべての人のものであるということだろう。


 では「こんにちは赤ちゃん」梓みちよのオリジナル盤でお聴きください。


 
こんにちは 赤ちゃん あなたの笑顔    こんにちは 赤ちゃん あなたの泣き声
そのちいさな手 つぶらな瞳        はじめまして わたしがママよ

こんにちは 赤ちゃん あなたの生命(いのち)   こんにちは 赤ちゃん あなたの未来に
この幸福(しあわせ)が パパの希望(のぞみ)よ  はじめまして わたしがママよ
  
ふたりだけの 愛のしるし         すこやかに美しく 育てと祈る
 
こんにちは 赤ちゃん お願いがあるの   こんにちは 赤ちゃん ときどきはパパと
ホラ ふたりだけの 静かな夜を      つくってほしいの おやすみなさい
 
おねがい赤ちゃん おやすみ赤ちゃん わたしがママよ