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人生は旅。
知らない街を歩いてみたい
知らない海をながめていたい
どこか遠くへ行きたい
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。
けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。
たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。
さて、どこまで放浪できるか ……
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なぜ消えた!? 視聴者参加番組
〜懐かしのあのフレーズを思い出しながら〜
日曜日のお昼は、「NHKのど自慢」「新婚さんいらっしゃい」「パネルクイズアタック25」を昔から何となく見ていたように思う。これらの番組は長寿番組で現在も続いているが、そういえば以前に比べてこういう視聴者参加番組が随分と少なくなったように思う。
1950年60年代のテレビ番組は、製作費が安くつくこともあって視聴者(素人)が出場する番組はゴールデンタイム(夜の7時〜10時)にも目白押しだったし、高視聴率で国民的人気があったものもたくさんあった。
小学生対象の「ちびっこのどじまん」は大村崑が司会。天童よしみ、上沼恵美子、野口五郎も出場したらしい。日清食品がスポンサーで、当時「出前一丁」がイチオシだった。
高校生対象の「全国高等学校クイズ選手権」は福留功男や福沢朗アナウンサー等が司会進行をしていた。年に一度現在も続くが、かつてのように普通の高校生が活躍することが少なくなり、エリート高校生中心のクイズ番組になってしまい、つまらなくなった。
大学生対象の「ラブアタック」はゲームやトークで競う「かぐや姫の争奪戦」司会は横山ノック・上岡龍太郎。
「鶴瓶と花の女子大生」は関西で活躍していた頃の笑福亭鶴瓶が司会。毎回関西の女子大生が50人ぐらいスタジオに集まってトークをする。
恋人との出会いの場を提供する「パンチDEデート」は桂三枝・西川きよし司会。「オヨヨ!」
「○○というよりは✖✖という感じ」などの流行語を生んだ。
「プロポーズ大作戦」は横山やすし西川きよしが司会。この番組で使用されたフィーリングカップルの機械は今も各所でパロディとして健在。
恋人が見つかったら「ただいま恋愛中」笑福亭仁鶴・西川きよしが司会。「お答えいたします」の占い師、田中佐和が大ブレイクした。
婚約がととのったら西条凡児の「娘をよろしく」嫁ぐ前の娘とその父親が出演し、親子の心情を語る。司会の凡児は番組の冒頭で「また見てもらいます」と言いながら登場し、最後に「おみやげ、おみやげ」と言いながら笹岡薬品の製品詰め合わせを差し出していた。
結婚したら「花の新婚!カンピューター作戦」司会は上岡龍太郎。夫婦の組み合わせを推理し、新婚夫婦に賞金獲得のチャンスを与える解答者として、毎週4人(組)のタレントが出演していた。
熟年夫婦の苦労話を聞く、京唄子鳳啓介の「おもろい夫婦」、ミヤコ蝶々南都雄二の「夫婦善哉」。司会はどちらも元夫婦というのがおもしろい。
関西を中心としたものだけでもざっとこれだけ思いつく。その多くの番組は、素人が醸し出す自然な笑い、涙、感動を、玄人の司会者が上手に引き出していた。テレビが視聴者にとって身近な存在であった。しかし今、こういった視聴者参加番組がなぜ消えてしまったのか。
これまではテレビに出て高額の賞金がもらえたり外国旅行に行けたり、恋人が出来るなどして人生が変わった視聴者がいた。しかし今やそれらは「夢」と言いきれず、現在のテレビ出演は、個人情報漏れやネットでのバッシングなど別の意味で視聴者の人生が変わってしまう危険性もはらんでいる。
また、視聴者の求める多様な価値観に、視聴率至上主義でスポンサーの意向(時には政権の意向)を忖度するテレビ側がついていけていないのが現実だろう。YouTubeがなぜ台頭してきたかの認識や分析も随分甘いように思う。
視聴者にとって、かつて夢と憧れの対象でありかつ身近な存在だったテレビは、今や対等もしくはそれ以下の目線で眺めるものになってしまったのだろうか。