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人生は旅。 
知らない街を歩いてみたい 
知らない海をながめていたい 
どこか遠くへ行きたい 
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。

けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。

たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。

さて、どこまで放浪できるか ……







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 075  2023年 6月 3日

 5月13日はずっと雨だった
                 〜大阪 西宮 芦屋〜
 



 この日は朝から雨だった。遠出する日が雨ならば、私はこの歌を歌って気分を高揚させることにしている。

一、
あなたひとりに かけた恋愛の言葉を 信じたの           
さがし さがし求めて           
ひとり ひとりさまよえば         
行けど切ない 石だたみ          
ああ 長崎は 今日も雨だった       


二、
夜の丸山 たずねても
冷たい風が 身に沁みる
愛し 愛しのひとは
どこに どこにいるのか
教えて欲しい 街の灯よ
ああ 長崎は 今日も雨だった

三、
頬にこぼれる なみだの雨に
命も恋も 捨てたのに
こころ こころ乱れて
飲んで 飲んで酔いしれる
酒に恨みは ないものを
ああ 長崎は 今日も雨だった


 年配の人なら誰でも知っているだろう、クールファイブのデビューシングルだ。この曲の作詞者は「永田貴子」という人だ。私にはこの歌詞は男性が書いたものだと感じていたので、女性が作詞したのかと意外に思った。
 念のため調べてみると、作詞者は永田貴子(ながた たかし)がペンネームの吉田孝穂さんという男性だった。やっぱりそうかと納得した。

 ちなみに、神戸に行く日は「そして神戸」を歌う。だからといってクールファイブのファンというわけではない(笑)ちなみに、京都に行くからといって「京都慕情」は歌わない(笑)


 お昼を過ぎてJR天王寺から環状線で鶴橋へ向かう。鶴橋駅のホームは食欲を誘う「焼肉の香り」に溢れていると思いきや、雨のせいなのかそれとも換気器具の高性能化なのか、匂いはほとんどしなかった。なんだか少し寂しい思いがした。

 鶴橋で近鉄線に乗り換え、神戸三宮快速急行に乗る。この電車は難波からは阪神線になる。

 難波から2つ目の停車駅はドーム前だ。ドームとは、プロ野球オリックスバファローズの本拠地球場「京セラドーム大阪」のことだ。
 今日のソフトバンク戦は18時からなので応援グッズに身を包んだファンの姿はまだ見えないが、
試合の時間が近づくと、小さい子どもを連れた親子、若いカップル、普通の女子高生女子大生のグループなどが続々と降りて行くだろう。
 誰もが笑顔で野球を楽しんでいる姿が容易に想像出来る。



近鉄バファローズファンからまだ卒業出来ない私には、そんな風景が残酷に映る。

 さらに駅を4つ進むと甲子園に着く。この日は14時から阪神横浜戦だ。そういえばいつの間にか車内にはタイガースグッズに身を包んだ人でいっぱいになっている。
 いかにも少年野球をしていそうなわんぱく小僧と一癖ありそうなおやじさん。揃いのタイガースユニフォームできめている若い男性グループ。オリックスファンとは一線を画すギャルグループ。私には「ギャル」の定義はよく分からないのだが、テレビのバラエティーで見かける、ゆきぽよゆうちゃみのような可愛いおしゃれな女の子の集団だと思われる。
 やがて電車の扉が開く前後に、あちらこちらから「よし!」「やるぞ!」という声が聞こえる。まるで自分が試合をするかのような気合いだ。思わず微笑んでしまう。どうか雨で試合が中止になりませんようにと願うばかりだ。



近鉄バファローズに未練たっぷりの私には、そんな光景がうらやましくて仕方ない。


 次の西宮で普通電車に乗り換え、打出で降りる。そこから徒歩で約10分、今日の目的地「芦屋浜教会」へと向かう。傘をさしていたので10分では無理だったが、なんとか予定開始時間の15時10分前に着いた。
 この日は、プロバイオリン奏者村田隆子さん(このブログでお馴染み)の「初夏におくるチャペルコンサート」が開催される。コロナ禍でこのチャペルコンサートが何度か中止や延期されていたので、私は3年ぶりに聴かせてもらうことになった。

 受付のところで偶然にも村田さんに会ったが、お互い小さく手を振っただけだった。いくら愛想のいい私でも、本番10分前のプロ奏者に話しかけたりはしない。

 会場に入ると嬉しいことにほぼ満席だった。後ろから2番目の列に、なんと山之辺三歩さん(このホームページの管理人)が座っていて、その左横が空いていたのでそこで鑑賞することになった。山之辺さんはこの日、朝から芦屋に用があったらしく、用事が済み次第駆けつけてくれたらしい。

ヴァイオリン 村田隆子さん
コントラバス 田中寿代さん
ピアノ    武井泉さん

曲名
バッハ ジーグ
シューマン 幻想小品集
クーセヴィツキー シャンソントリステ 小さなワルツ
クライスラー テンポ ディ メヌエット
ボッテシーニ グランドデュオ
モーツァルト ロンド クライスラー編曲
ショパン ノクターン 遺作 ミルシュタイン編曲

 曲は聞いたことのないものばかり。でも生のバイオリンの音色は、とても心地よくて体に染み渡るようだ。プロの演奏はさすがの説得力だと改めて村田さんに敬意を表す。会場が満席なのは、実力プラス村田さんのお人柄だろうと確信する。
 また、スタッフのみなさんの心遣いもいたるところで感じられた。このコンサートに関わられた皆様、本当にお疲れ様でした。素晴らしいひと時をありがとうございました。



2時間のコンサートが終わり山之辺さんと一緒に帰路につく。西宮〜甲子園〜尼崎、そして淀川を越えて兵庫県から大阪府に入る。この間、車窓から見える景色や地名の由来などの興味深いお話をたくさん伺うことが出来た。

 山之辺さんは元々大阪出身なので、電車の乗り継ぎがよく分かっておられる。山之辺さんの発案で、阪神西九条から環状線西九条に乗り換え、JR天王寺に向かうことにした。雨模様だったが、環状線の電車から見る大阪の景色もまた趣があり、昔の大阪の雰囲気がまだ随所に残っている。山之辺さんは環状線沿線の話もたくさんしてくださった。
 大正区に沖縄の人がたくさん住むようになった理由や、釜ヶ崎と呼ばれていたあいりん地区の労働者の過酷な実態のお話が今もずっと心に残っている。
 弱い立場や苦しい立場に置かれた人たちに、いつも暖かい視線で見守る山之辺さんの心根に改めて触れることが出来た。



 山之辺三歩さんは、放浪楽人のきっかけをつくってくださり寄り添ってくださった人。
 村田隆子さんは放浪楽人の第1話からずっと愛読してくださり励ましてくださった人。
 この日この二人に会えたことで、ブログ「放浪楽人」の原点を見つめることが出来た。


 自宅に着いた時もまだ雨が降っていた。結局今日は一日中ずっと雨だった。

 けれど、私の心の中はずっと晴天だった。

 では、内山田洋とクールファイブの「長崎は今日も雨だった」をお聞きください。






読者のみなさんからのレビュー(感想) 第74話
  ワールドカップ サッカーカタール大会 水前寺清子の曲と共に振り返る
         〜長友 佑都と三笘 薫〜


 サッカーワールドカップの細部にわたる描写や長友選手の過去の戦跡まで調べたりして、それを記述するには大変な努力作業があり、すごいことだなと感心しています。
 水前寺清子の歌を持ち出し、サッカーに結びつけるユニークさに興味深さを感じました。
 (ポストさん 70才代男性 レビュー初登場 物静かな紳士、懐の深さが魅力です。)

 サッカーどころかスポーツに興味がない人もたくさんいる。私はそのうちの一人です。するのも苦手なら観戦もしません。
 水前寺清子、気持ちよく伸びのある声の頃ですね。
 3年前、たまたま郡山イオンのエスカレーターのところで水前寺清子がキャンペーンをしていました。声出てなかったなぁ。
 (プルメリアさん 70才代女性)

 サッカー「ワールドカップ」を演歌(歌詞)で振り返るなんて。発想が、凄いです。
 個人的には、サッカーを演歌で振り返るのは、ムリですが.....若いので(笑)
 (ミヨティさん 60才代女性)

 放浪楽人さん、にわかサッカーファンと言いながら、サッカーのこと結構詳しいじゃないですか。さすがです。
 「艶歌」という五木寛之の小説があり、映画化もされ水前寺清子は新人の演歌歌手役で出演しています。「神様の恋人」も水前寺清子とコント55号主演で映画化されています。
誰もが知っている「いっぽんどっこの唄」や「365歩のマーチ」ではなく上の2曲を使うなんて、渋いです。水前寺清子のにわかファンでは思いつかないでしょうね。
 (中年ジェットさん 60才代男性)

 スポーツの苦手な私はどのスポーツの選手も崇拝します。だからスポーツの観戦は大好きで良く観て楽しんでいます。ワールドカップもしかりで、最近は息子に色々教えてもらいながらしっかり日本戦は観ていました。段々と本当に奥のふか〜いスポーツであることが分かってきて、皆が熱狂される気持ちがわかるようになってきました。
 テレビの視聴率も、深夜や早朝でも高視聴率とのこと凄いですね。森保監督、選手の方々に感謝感謝です。
 今年の優勝はどの国でしょうね。
 (ヤマトナデシコさん 80才代女性)

 私もにわかファンとして、寝不足に耐えてリアルタイムで見ました。感動的で、ホントにありがとうと言いたいです
 浅野 三笘 堂安のゴール、そしてキーパーのスーパーセーブ。暗い中で、ぎゃーぎゃー騒いでいました。ホントに元気もらいました。 さすが、サムライジャパン。
 それにしても放浪楽人さん、ここで水前寺清子の歌を持ってくる発想が昭和的で素晴らしい。
 (カンタービレさん 年齢不詳女性)



→ 山之辺三歩よりひとこと
「そして淀川を越えて兵庫県から大阪府に入る」と書かれているが、
 阪神西大阪線(今は、阪神なんば線と云うらしい)で神崎川を渡ると、兵庫県から大阪府になる。中州は大阪。
 次に淀川を渡ると、大阪市の西淀川区から此花区になる。  まぁ、ええけど。