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生まれ
 1948年(昭和23年)
 ベビーブームの真っただ中
生活エリア  
 大阪 奈良 京都
趣味等
 本を読む事、
 音楽を聴く事
 (クラシック,ジャズ,中島みゆき)、
 山歩き、テニス、バイク、等






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  028 2021/03/28

 “ コロナ時計の一年 “





 家に引籠り一年、電車乗らず一年。人と会う事も止めて一年。親戚や友人の葬式も参列も出来ずに、お互いにコロナに感染しないようにと我慢の一年。



ようやくワクチン接種、医療従事者先行で始まっているが副反も出来ている。接種人数がまだ少ないので何とも言えないが…ワクチンの接種が全体にいきわたるには一年以上かかるのか?さらにコロナウイルスの変異種が出て来た。英国の変異株が死亡率高いと報道されている、変異株にワクチンが有効か未知数である?!さらに感染者もじわり増加傾向、コロナ時計は止まりそうもない。



 自宅籠りで読書量が増えたかと言えば、そうでもない。時間が有り過ぎてもあまり読まない。何時でも読めると気が緩むのか、明日が無いと言う生き方を直ぐに忘れている。






 最近、読んだ哲学者池田晶子の本に“時熟”と言う言葉が出て来た。ハイデガーの存在と時間に出て来る言葉らしい。存在と時間、本は以前に買ったけど、読めていない、難しいので積読。

 〈現在〉のうちにいわば差異化が起こり、ズレが生じ、通常〈未来〉とか〈過去〉とか呼ばれている次元が開かれ、時間という場が繰りひろげられる事態を、〈おのれを時間化する〉〈おのれを時間として生起させる〉といった言い方で言い当てようとしているのである。
            (木田元『ハイデガー『存在と時間』の構築』/岩波現代文庫)。
 
 やはり、分かり難い。

 哲学者池田晶子は“時熟”を次のように解説
年を取り思索することは、道具は要らない、お金もかからない。思索は人間として生まれことの醍醐味である。人間はこの面白さ、美味しさを知るために生まれてきた。そして思索が美味しくなるのは、人生の果実が熟する晩年,つまり時熟である。

              


 何十年も仕事の事しか頭に無かった者が、リタイアして時間があるから思索せよ、と言われても直ぐには出来ない。まあ、暇なので、図書館へ行き本を読んで考える。
 要はリタイアしたら、新しいことなどせずに、考えることを楽しむのが良い。青年から熟年まで生きて来たから、後の時間はゆっくり思考を楽しむ事が良いと…


 思索も訓練が必要、意識して考えることを習慣づけるよう心掛けないと何も考えずに終わってしまう。
 コロナ時計下の時間を思索に…