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人生は旅。 
知らない街を歩いてみたい 
知らない海をながめていたい 
どこか遠くへ行きたい 
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。

けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。

たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。

さて、どこまで放浪できるか ……







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 №028  2020年3月18日

 ドラムやってるからって「嵐を呼ぶ男」と言われてもなあ・・・ 


 「カッコイイ!素敵!放浪楽人さん、まるで石原裕次郎みたい!」

 「そうかい、だったらこれからは俺のこと、嵐を呼ぶ男と呼んでくれ!」

 これは去年6月30日マリンバ定期演奏会リハーサルで、たくさんのマリンバ門下生の前で初めてドラムを演奏した直後客席に戻った時、ある熟年のマリンバ仲間(女性)と交わしたやりとりでした。



 「嵐を呼ぶ男」は、1957年に公開された石原裕次郎主演の日本映画で、裕次郎の代表作の一つとして数えられている。北原三枝演じるヒロインのモデルは、当時女性マネージャーのさきがけとして注目を集めていた渡辺美佐である。裕次郎自身が歌った主題歌も62万枚のヒットを記録した。映画公開当時は北原三枝の方が俳優としては裕次郎より格上だった。後に二人が結婚したのは承知の通り。
 ファンファンこと岡田真澄がバンドのリーダーとして、後に必殺の中村主水の妻りつを演じていた白木マリが色っぽいダンサーとして共演している。他にも、ロカビリー歌手として平尾昌晃(まだ歌手として売れる前)留置場の男 としてフランキー堺(ドラム奏者としても有名)ベース奏者として渡辺晋(渡辺プロダクションの創始者で渡辺美佐の夫)、サックス奏者として安田伸(クレージーキャッツ)が出演していた。

 この映画は興行的に大ヒットし、その後の石原裕次郎の映画の方向性を決定づけた作品といえる。しかし映画として素晴らしい出来栄えだったかといえば、何回見ても、最近NHKBSでも見たが、そうは思えなかった。はっきりいって底の浅いつまらない映画だった。

      

 したがって、今回は映画のことを詳しく紹介しません。その代わり主題歌のオリジナル盤と、裕次郎がドラムのジョージ川口・ベースの小野満・ピアノの世良譲・サックスの松本英彦という日本を代表するミュージシャンと共演した特別編をお聴きください。



 去年の1月~6月まで、私のマリンバの師匠が主催するドラム教室が開かれ、私はマリンバのレッスンと並行してドラムを習い、定期演奏会にドラムとマリンバの両方で出演させていただきました。

 今年も1月から半年間の予定で、ドラム教室に月2回通っています。去年に引き続き講師はプロの打楽器奏者T先生(大阪在住 男性)です。私はこのT先生が大好きです。(といってもおっさんずラブではありませんので誤解なく)先生は紳士でお人柄が温厚で、教え方が親切丁寧で、優しくて文句なく素晴らしい人です。レッスンが終わって帰る時は満足感・充実感でいっぱいに、何よりも幸せな気分になります。
 先日、今春高校生になるⅯさん(女性)とレッスンが一緒になりました。Ⅿさんと私はマリンバが同じ門下で、去年私がドラムデビューしたステージでは、隣でマリンバを弾いてくれていました。そして今回ドラムでも同じ門下になりました。彼女とはよほど何かご縁があるのでしょう。

 Ⅿさんは今回が初レッスンで、ドラムを叩くのが初めてだったそうですが、リズム感があり器用で覚えが早く、とても初めてとは思えない見事な叩きでした。Ⅿさんの素質の良さはもちろんですが、T先生の教え方もまた見事でした。私のようなおじさんに教えるのとはまた違った、若い人によく伝わる指導で、さすがはプロだなあ、相手に合わせた教え方だなあと改めて感心しました。
  
 レッスンが終わり、私はⅯさんを最寄りの駅まで送っていきました。車から降りてすぐⅯさんはずっと手を振って私を見送ってくれていました。感謝してくれているのがよくわかります。あの時の笑顔、本当に可愛かったなあ!まるで映画のワンシーンのように!

 映画といえば、「そうだ!」その時私は決心しました。裕次郎が演じた不良っぽい「嵐を呼ぶ男」ではなく、T先生のように優しい「幸せを運ぶ男」になるぞと!