有朋自遠方来 放浪楽人(さすらひのがくと)
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人生は旅。
知らない街を歩いてみたい
知らない海をながめていたい
どこか遠くへ行きたい
遠い街遠い海
夢はるか一人旅。
けれど、
遠くへ行かなくても旅はできます。
たとえば、
近所を散歩して知人に出会い
雑談するのも旅。
誰かに読んでもらいたくて、
こうやって文を綴るのも
私にとっては旅。
さて、どこまで放浪できるか ……
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№043 2020年11月6日
あの人に会いに、遠くへ行きたい ②
♬ やると思えばどこまでやるさ それが男の魂じゃないか ♪
これは60才以上のみなさんにはお馴染みの、村田英雄が歌った「人生劇場」(1959年発売)の歌い出しであるが、佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲のこの歌は、村田英雄のオリジナルと認識されているようだが、実は1938年に楠木繁夫の歌として発表されている。特に早稲田大学出身者や学生に愛唱され、「第二の早稲田大学校歌」ともいわれている。
50年ほど前に私が見ていたTVドラマ「ザ・ガードマン(278話 チエミのモーレツ女課長を殺せ)」で、ガードマンのキャップ宇津井健とこの回のゲストの江利チエミが、パーティー会場で「人生劇場」をデュエットしたのを覚えている。2番の歌詞で宇津井健が「男ごころは男でなけりゃ」と歌うのに対し、江利チエミがその歌詞に反発するように「女ごころは女でなけりゃ」と歌い、その後二人が顔を見合わせて「解るものかとあきらめた」と歌いその後苦笑いする場面だ。
村田英雄の「人生劇場」では大正琴がイントロから最後までずっと効果的に使われていて、この曲の世界観をよく表現している。
今回は、20年前から私が日本一の歌唱力と認識している、人呼んで「歌怪獣」こと島津亜矢で「人生劇場」を聴いていただく。
昨年11月、大正琴演奏家の友人に誘われて「琴伝流(きんでんりゅう)大正琴コンサート」を鑑賞した。初めて大正琴の演奏を生で聞いたのだが、琴伝流はパートを4つ(ソプラノ・アルト・テナー・バス)に分けてアンサンブル(合奏)を形成していることを知り、大正琴は一種類しか存在しなくて、合奏といってもみんなで同じパートを演奏するものと思っていた私は軽い衝撃をうけた。琴というよりは、ハワイアンのスチールギター(マヒナスターズの和田弘が演奏していた楽器)に近いという印象だ。曲目も演歌・歌謡曲はもちろん、クラッシックから童謡までとたいへん幅広い。この日たくさんのグループが出演されており観客席もほぼ満員で、楽しいひと時を過ごすことが出来た。
今年、琴伝流大正琴コンサートは何度か企画されたのだが、コロナの影響で残念ながら全て中止になったそうだ。
「コンサートの機会は無いが、練習は定期的にやっている」とその友人から聞いたので、先月14日「琴伝流大正琴アンサンブルTIM」のみなさんの練習を見せていただくため足を運んだ。
TIMのメンバーは、Mさんご夫妻、Hさん、私の友人のSさんの男性1名女性3名で、全国大会や定期演奏会、各種イベントとさまざまな演奏活動をされている。普段は奈良県Y市にあるMさんご夫妻の自宅が練習拠点になっている。
練習はすぐに曲の合わせになった。4名のみなさんは全員が琴伝流大正琴の師範で、なんだかとても楽しそうに演奏・アンサンブルをされていて、間違っても「あっごめん!(笑)」という感じで曲の流れが止まることもなく最後まで進んでいく。余裕満々だ。7曲ほど聞かせてもらったが、どの曲もほぼ完成している。
この間流れている空気が明るくて軽快だ。休憩時間も含めいつも和気あいあいで、普段のチームワークの良さを感じた。ほぼ初対面の私にもみなさん温かく接してくださった。私がしているマリンバや吹奏楽とはなにか一味も二味も違う。ちょっと羨ましい気がした。
TIMのみなさんはまさしく音を楽しむ「音楽」を実践しておられるが、私の場合は時には音を出すのが苦しく「音が苦」になっているのかも(笑)
私の高校の後輩で、今も親しくしているニーナさんが以前から大正琴をやっていることは知っていたが、なんとMさんご夫妻の門下生だったとこの日初めて知った。本当に「縁」とは不思議なもので、人っていろんな人といろんなところで繋がっているんだなあと改めて中島みゆきの「糸」の歌詞の意味をかみしめた。
大正琴の奏でる音色の魅力に取りつかれた私も、いずれは大正琴を習おうと思っているが、とりあえずは私が今出来るギターや打楽器でTIMのみなさんとジョイントしてみたいと一方的にラブコールを送っている!!
では最後に、この日録音させていただいた「ラデッキー行進曲」と「サライ」の2曲をお聴きください。
第42話で紹介しました「山里CAFÉ 一本の樹」でTIMのコンサートをします。
あの人に会いに、遠くへ行きたい ②
~ 日本人の琴線に触れる音色
琴伝流大正琴アンサンブルTIMのみなさん ~
♬ やると思えばどこまでやるさ それが男の魂じゃないか ♪
これは60才以上のみなさんにはお馴染みの、村田英雄が歌った「人生劇場」(1959年発売)の歌い出しであるが、佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲のこの歌は、村田英雄のオリジナルと認識されているようだが、実は1938年に楠木繁夫の歌として発表されている。特に早稲田大学出身者や学生に愛唱され、「第二の早稲田大学校歌」ともいわれている。
50年ほど前に私が見ていたTVドラマ「ザ・ガードマン(278話 チエミのモーレツ女課長を殺せ)」で、ガードマンのキャップ宇津井健とこの回のゲストの江利チエミが、パーティー会場で「人生劇場」をデュエットしたのを覚えている。2番の歌詞で宇津井健が「男ごころは男でなけりゃ」と歌うのに対し、江利チエミがその歌詞に反発するように「女ごころは女でなけりゃ」と歌い、その後二人が顔を見合わせて「解るものかとあきらめた」と歌いその後苦笑いする場面だ。
村田英雄の「人生劇場」では大正琴がイントロから最後までずっと効果的に使われていて、この曲の世界観をよく表現している。
今回は、20年前から私が日本一の歌唱力と認識している、人呼んで「歌怪獣」こと島津亜矢で「人生劇場」を聴いていただく。
昨年11月、大正琴演奏家の友人に誘われて「琴伝流(きんでんりゅう)大正琴コンサート」を鑑賞した。初めて大正琴の演奏を生で聞いたのだが、琴伝流はパートを4つ(ソプラノ・アルト・テナー・バス)に分けてアンサンブル(合奏)を形成していることを知り、大正琴は一種類しか存在しなくて、合奏といってもみんなで同じパートを演奏するものと思っていた私は軽い衝撃をうけた。琴というよりは、ハワイアンのスチールギター(マヒナスターズの和田弘が演奏していた楽器)に近いという印象だ。曲目も演歌・歌謡曲はもちろん、クラッシックから童謡までとたいへん幅広い。この日たくさんのグループが出演されており観客席もほぼ満員で、楽しいひと時を過ごすことが出来た。
今年、琴伝流大正琴コンサートは何度か企画されたのだが、コロナの影響で残念ながら全て中止になったそうだ。
「コンサートの機会は無いが、練習は定期的にやっている」とその友人から聞いたので、先月14日「琴伝流大正琴アンサンブルTIM」のみなさんの練習を見せていただくため足を運んだ。
TIMのメンバーは、Mさんご夫妻、Hさん、私の友人のSさんの男性1名女性3名で、全国大会や定期演奏会、各種イベントとさまざまな演奏活動をされている。普段は奈良県Y市にあるMさんご夫妻の自宅が練習拠点になっている。
練習はすぐに曲の合わせになった。4名のみなさんは全員が琴伝流大正琴の師範で、なんだかとても楽しそうに演奏・アンサンブルをされていて、間違っても「あっごめん!(笑)」という感じで曲の流れが止まることもなく最後まで進んでいく。余裕満々だ。7曲ほど聞かせてもらったが、どの曲もほぼ完成している。
この間流れている空気が明るくて軽快だ。休憩時間も含めいつも和気あいあいで、普段のチームワークの良さを感じた。ほぼ初対面の私にもみなさん温かく接してくださった。私がしているマリンバや吹奏楽とはなにか一味も二味も違う。ちょっと羨ましい気がした。
TIMのみなさんはまさしく音を楽しむ「音楽」を実践しておられるが、私の場合は時には音を出すのが苦しく「音が苦」になっているのかも(笑)
私の高校の後輩で、今も親しくしているニーナさんが以前から大正琴をやっていることは知っていたが、なんとMさんご夫妻の門下生だったとこの日初めて知った。本当に「縁」とは不思議なもので、人っていろんな人といろんなところで繋がっているんだなあと改めて中島みゆきの「糸」の歌詞の意味をかみしめた。
大正琴の奏でる音色の魅力に取りつかれた私も、いずれは大正琴を習おうと思っているが、とりあえずは私が今出来るギターや打楽器でTIMのみなさんとジョイントしてみたいと一方的にラブコールを送っている!!
では最後に、この日録音させていただいた「ラデッキー行進曲」と「サライ」の2曲をお聴きください。
第42話で紹介しました「山里CAFÉ 一本の樹」でTIMのコンサートをします。