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 015  2022年 2月 28日


 国や地方自治体の教育行政こそが
              「真のブラック」ではないのか !



 2月12日放送のTBS「報道特集〜教員のブラック勤務問題〜」を見て、怒り・憤り・落胆・悲しみ、いろんな感情がこみ上げてきた。まずはその概要を紹介する。

 今、教員のなり手不足が深刻な問題。背景にあるのが長時間労働で体や心を壊す、いわゆる「ブラック勤務」の問題だ。果たして、解決策はあるのか。

 大阪府立高校・西本武史教諭は、自身が勤める高校を相手取って裁判を起こした。異例の訴えの理由を「社会全体で学校の先生の長時間労働問題を考えてもらう裁判にしたい」と語った。

 西本教諭は、一カ月の残業が155時間、過労死ラインの80時間の2倍近くにも達した。
 このため適応障害を発症し、5カ月の休職を余儀なくされたという。コロナ禍の今でも残業時間は過労死ラインを超えることがある。
 取材したこの日、勤務を終えたのは午後8時半、朝7時の出勤からもう13時間半。
 西本教諭はどんな教師なのかと生徒に聞くと、「生徒思いの優しい先生」とみんな口をそろえる。
どれだけ大変でも生徒たちには明るく対応してきたという西本教諭。勤務が最も大変だった5年前はクラス担任に加え担当の世界史や生活指導、ラグビー部の顧問、海外語学研修の引率、といった業務が重なった。睡眠時間は4時間程度。
 今も続く裁判で学校側は「具体的な要望もなく欠勤もなかったので、心身の不調に気付かなかった」などと主張。だが西本教諭は当時の校長にメールで直接窮状を訴えていた。「このままでは死んでしまう」
 それでも業務の改善はなされなかった。

 文部科学省の調査では、過労死ラインを超えた教員は小学校で3割、中学校で6割に上った。教員の仕事は、授業のほか教材の準備、保護者への対応、部活動など多岐にわたる。その一方で自己犠牲が当然という風潮がまだ根強くある。
 西本教諭は「働き方改革で仕事を減らすところが抜けているような気がする。一番シンプルな考え方は、人を増やすか、仕事を減らすかの2択だと思う」と語った。


 ブラック勤務の末に、自ら死を選んだ教員もいる。
 公立中学校の教員だった男性は、学生時代は恵まれた体格を生かしボート部で活躍。ゆくゆくはボートの指導者になりたいという夢を抱いていた男性は、その一歩目として中学校の教員を目指した。
 地元・福井県の中学校講師などを4年間勤めてから正式に教員として採用された。だがその僅か半年後27歳で死去。残業は過労死ラインの2倍、最大169時間にも上った。
 初めてのクラス担任や競技経験のない野球部の副顧問に加え、特に苦慮していたのは問題生徒を巡る複数の家庭への対応だ。日記には、「眠る時間すら惜しんで仕事をしなければこなせない」という苦悩が現れていた。
 
 その後男性の死は公務災害として認められ
裁判では福井県と町に6540万円の賠償が命じられた。判決は学校側の過失を認めた。
 父親は「息子になんて声をかけてあげたらいいのか、いまだに悩んでいる」と語った。
 うつ病など心の病が原因で1カ月以上休んだ教員は増え続け、9000人を超えている
(文部科学省)。

 この男性の父親は、ブラック勤務を生む最大の原因として「給特法」をあげた。



 教職員給与特別措置法、通称「給特法」は、教員の仕事の特殊性を考慮して給与の4%を上乗せする代わりに残業代を支給しないと定める。だが4%は半世紀も前の残業状況を反映させた数字で、桁違いの残業をしている現在の状況とはかけ離れている。
 この時代遅れの給特法が、管理職にコスト意識を失わせ、勤務管理の甘さを生んでいると指摘されている。
 文部科学省は3年前、教員の残業時間の上限を月45時間とガイドラインで定めたが、給特法の抜本的な見直しは行っていない


 先月の調査で小中高などの教員不足は2500人に上ることが分かった。
ブラック勤務問題が教員のなり手不足に拍車をかけ、更に現場を追い詰めるという悪循環
に陥っている。
 末松信介文部科学相は「ブラックだという話も出てくるくらいだから、相当厳しい教育現
場だ。学校の働き方改革、職員の魅力向上の取り組みを進めていくことが重要」と述べた。


 動き出した自治体もある。
 教諭の過労自殺を重く受け止めた福井県は、一昨年には給特法の改正を国に要望。
福井県教育委員会教職員課・竹澤宏保課長は「1966年のデータをもとに“4%”は制
定されている。その時に比べると全然ケタが違う位(残業が)増えている」と語った。

 一方で県独自の取り組みも始めた。
 原則週1回の「ノー残業デー」や印刷などを手伝う支援スタッフを導入。更に部活動につ
いては、例えば学校に20人教員がいれば、部活動を10に減らして顧問を2人にすることにした。

 福井県坂井市の中学校では働き方改革に取り組んでいる。
坂井市立三国中学校・黒川智幸校長は、管理職も含めた教員側の意識改革の必要性を強調。
この中学校でも、かつては3人に1人が過労死ラインを超えていたが、今では2〜3人に減った。ほぼ定時の5時までには仕事を終える教員もいる。
 英語担当・江澤隆輔教諭は、若いころは過労死ラインを超える残業もしてきたが、今では
授業でデジタル教材などITをフル活用し、プリントを人数分刷って配る手間もできるだけ減らしている。不必要な会議をなくし、リモート会議の活用を提案するなど地道な努力を続けている。
 最も大きいのは部活動顧問の分担による時短効果だという。江澤教諭は「もう一つクラスを持っているようなイメージ」と語った。 


 ブラック勤務を解消する独自の取り組みは、別の自治体でも始まっている。
教員のブラック勤務問題の解消に3年前から動き出した茨城県守谷市。その小学校を取材すると。

 クラス担任が子供たちを別の教室へと送り届けていた。待っていたのは理科専門の教員。
 守谷市は、年間7000万円を超える独自の予算をつけて市内9つの小学校全てに教員OBらを雇用し高学年の理科、図工、音楽で専科教員を配置。
 その結果、クラス担任は週に5〜6コマの余裕を確保でき、負担が大きく減った。

 取材した日は夏休みの前日だったが終業式はなく、通知表も出さない。市内全ての小学校
でカリキュラムも大きく変え、3学期制を2学期制にした。夏休みなどを数日削り6時間授業の日を週4日から2日に減らした。
 毎日の勤務に余裕を持たせた結果、小学校では、教員の平均残業時間を65時間から31時間と、半分に減らせた。

 守谷市立守谷小学校・秋山利夫校長は「学校はこうあらねば、教職員はこうあらねばが教育界には非常に強くある。それを打ち破る学校パラダイムの変換、パラダイムシフト(その時代に当然と考えられていた物の見方や考え方が劇的に変化することを指す)が必要」と語った。
 
 
 子供たちのための自己犠牲が当たり前とされてきた教員の世界。

 過労自殺で息子を亡くした父親は「そんな常識を今こそ変えてほしい」「若い先生が元気で夢を持ちながら仕事ができる教員現場であってほしい」と訴える。


 取材した川上敬二郎ディレクターの解説
 「先生たちが心身ともに元気でいられるというのは本当に大事なこと。例えばいじめ問題にしてもうまく対応したり予防したりというのは疲れきった先生にはできない。何よりブラック勤務問題の解消が大事。今後ますます学生たちの間で教員人気が低下していったら教員の質も担保できないということになり、最後に割を食うのは子供たちかもしれない。」

 「教員の場合では、ブラック勤務の解消を目指すうえで大事になってくるのは給特法の抜本的な改正や、教員数の十分な確保とか、お金が絡んでくる話。日本の教育に対する公的支出は諸外国に比べても少ないが、未来への投資として十分に考えてほしい。
 文部科学省に給特法の抜本的な改正について聞いたが“来年度2016年以来の勤務実態調査をやる。それを見てから考える”と言っているが、先延ばしされているような感じがして、そんなゆっくりと考えられるのかと思ってしまう。」


「月光仮面21」第5話「聖職のゆくえ〜働き方改革元年〜から考える」で私が問題提起してから1年半以上経つが、あれから教員の勤務実態に何か変化があったのだろうか。
 私が指摘したのは、以下の5点。

 教員が聖職というのがそもそも間違っている

 「給特法」の率が問題ではなく、残業手当が無いことが問題

 採用試験の倍率の低さより、教員の仕事に魅力がないことこそ問題

 安上りで効果を得ようとする日本の教育行政の貧しさ

                 (教員の忙しさとは、究極、人材不足から来ている。)

 学校や教員ではなく、教育を取り巻く社会が変わらないと



 この「報道特集」を見るかぎり、教員の労働状況は何も変わっていない、というよりむしろ悪化しているのではないかと思う。真面目な子ども思いの教員が追い込まれるという、異常な状況が学校教育の世界を覆っている。

 だが、福井県坂井市や茨城県守谷市の取り組みには、一筋の光明を見る思いだ。
そうなのだ、教員でなくても、教員の仕事を手伝える人を雇えばいいのだ。例えば、教員のOBに、勤務時間と内容を限定して、低賃金でも構わないのなら働いてもらえばいいのだ。元気でやる気のある暇なOBは探せばいくらでもいるだろう。

 ドクターXの大門未知子は「医師免許が無くても出来る仕事はいたしません。」が決まり文句だった。教員免許が無くても出来る仕事は、いろんな人に助けてもらえばいいのだ。学校のことは全て教員がする、いまやそんな時代ではない。クラブ活動もモンスターな保護者の対応も印刷も会計も、多様な人の協力を得ながら学校経営をしていく、これからはそういう時代なのだと思う。

 「子ども達のため」を決まり文句として教員に無理をさせることは明らかな間違い。「教員のために」という発想こそが、結局は「子ども達のため」になるのではないだろうか。







月光仮面21応援団レビュー  第14話 青春とはなんだ 石原慎太郎とはなんだ
                    故人の冥福を祈るとはなんだ


 大椿さんも攻撃するところ他にあるのにですね。喪があけてゆっくり石原さん〜小池都政まであれこれ批評なりすればいいのにですね。
私も選挙に何度か出る機会があり、言葉の使い方、特に不特定多数には気を付けました。副党首で舞い上がられたのでしょう。残念なのは社民党本部が撤回、謝罪なりフォローしなかったことです。空気が読めないんですかね。こういうことがあると社民党のダメージだけでなく、自民党をアシストしてしまうんですね。
      S・Wさん

 「太陽の季節」はつまらなかった?「青春とはなんだ」面白かった?作品によって評価が違うのですね。石原の作品は読んだことがないので、分からないですが、○○さんの作品は全部好きだ、という人もいますね。大椿さんはいち早く意見表明しましたね。私も大椿さんと同じように感じました。やり過ぎでしたね。
      S・Kさん

月光仮面21さんは いろいろ物知りで、博学なので うらやましいです。勉強になります。とってもありがたいです。
      M・Tさん

 本当ですね。私もSさんに同感致します。「故人のご冥福を祈る尊厳を守る」ことは大切ですね…アベノマスクは完全に困り物でございます…。
      M・Tさん

 石原氏は今でも政治的影響力を持っているのです。決して過去の人ではないのだ。政治家は、死によっても、その批判を免れることはない。
 問題はむしろ、社民党のおばさんの「論点の稚拙さ」にある、と思う。死者に対する礼節をわきまえて、なおかつ、糾すべきは糾す。これ、かなり高度な精神力を要します。しかし、社民党のおばさんは、いつもと同じ調子で批判したつもりでいるのかも。
 まぁ、私は、新聞もとっていないし、慎太郎君の逝去に関する記事も評価も、何一つ読んでいないのだけれど。
      山之辺三歩さん

 昨年から著名人が亡くなられるたびに、エッと思うことが多くなりました。瀬戸内さんや仁鶴さんとか。
亡くなられた時に放送される時間によってその人の影響力の大きさがわかると思います。亡くなられた時に初めて知る事も多く、エネルギーを感じます。
      K・Sさん

 石原慎太郎と言うより、あの一族が嫌いです。今回落選した伸晃もコロナの給付金を不正に受け取り、返金した事が報じられていました。
それより月光仮面21のプロフィールの、のさばる悪を何とする………に初めて気がつきました。いい文句ですね。 
      F・Mさん

 石原慎太郎さん亡くなられましたね。小説家だったとは、知っていましたが、一度も、本も、映画も、みたことなく、ぜひ読んでみたいですね。
      F・Eさん